李克強総理は26日午後、中国発展ハイエンドフォーラム2018年次総会の、外国人代表者との座談会に出席した。
米C.V.スター・アンド・カンパニー社のモーリス・R・グリーンバーグCEOは、「中米両国は席に着き議論をしているという話があるが、何か進展はあったか。何か論評できることはあるか」と質問した。李総理は次のように話した。
このほど中米の貿易紛争、さらには貿易戦争が生じるという説が後を絶たない。私はここで、貿易戦争に勝者はいないと特に強調しておく。これは双方にとっても、世界にとっても不利だ。
世界経済の回復は現在、好転の流れを示している。全世界が共に国際貿易の回復を促進し、世界経済の回復を推進するよう取り組むべきだ。こうするためには、多国間主義の貿易ルールを堅持し、保護貿易主義に反対する必要がある。こうして初めて皆で世界経済発展によるメリットを共有できる。
貿易は本来、一つの駆け引きだ。貿易摩擦は不可避で、特に中米の貿易規模は昨年、5800億ドルに達しているのだからなおさらだ。
これほど高額の貿易額はほぼ政府の力ではなく、多国間貿易ルールと市場の力によって実現されているということを強調しておこう。貿易摩擦が生じた際に、政府間で理性を維持し、協議と商業ルールにより解決するべきだ。私は中米双方に、この問題を解決する知恵があることを信じている。
中米は経済・貿易分野で数十年に渡り紆余曲折を経てきたが、貿易額は増加を続けている。規模の拡大を通じ、中米間の貿易バランスを取ることを願う。他国に扉を閉ざせば、自国の道を封鎖することになるからだ。
中国はどの国に対しても貿易黒字を求めたことはない、これは継続が困難だからだ。中国側は米国側と意思疎通を続け、相互間の貿易摩擦を適切に解決し、最終的に双方が利益を手にすることを願う。
中国の対外開放の扉はますます大きく開かれる。米国企業が対中投資の拡大を続けることに期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月27日