米メディアは同日、「トランプ氏、世界の舞台でさらに孤立化」「トランプ氏の今までで最も愚かな決定」といった見出しにより、トランプ大統領の措置に反対を示した。NYタイムズは「トランプ大統領のこの措置は、中東情勢の変動を引き起こすほか、米国の世界的なリーダーシップに大きな悪影響を及ぼす。双方に違約がないにも関わらず一方的に国際的な合意を破棄すれば、米国は信頼でき責任感があるという国際社会のイメージを損ねることになる。これからは今日よりも悪い状況を迎える。混乱が現実化すれば、トランプ大統領は責任を他人に押し付けるが、実際には責任があるのは一人だけだ。トランプ大統領はまさにトラブルメーカーだ」と批判した。
9日付独紙は「危険なゲーム」と題した記事で、「離脱後に何が起きるか、これは誰もが口にしている問題だ。トランプ大統領の決定は、ハイリスクな実験だ。中東に時限爆弾を埋め、中東と世界をより危険にする。関連国は軍備競争を急ぎ、米露間で代理戦争が勃発する。欧州の難民危機が再燃し、米国もテロリストの脅威にさらされる」と論じた。
ロシアのニュースサイト「RUSNEWS」は9日、議員の発言を引用し「トランプ大統領はブッシュ時代の対イラク政策に回帰した。この20年に渡り、米大統領は少なくとも戦争を1回発動している。トランプ大統領は、イランとの戦争に備えている可能性がある」と伝えた。コサチョフ・ロシア連邦院国際問題委員長は「トランプ大統領は世界を再び戦争の崖っぷちに押しやった人物として歴史に名を残すだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月10日