中国の全国鉄道のダイヤ改正が7月1日に実施される。中国鉄路上海局集団有限公司は5月31日、「同社は、今年2回目となるダイヤ改正を実施する。改正後、『復興号』はさらに輸送キャパシティを拡大すると同時に、国内での研究開発に成功した16両編成のロング型『復興号』も、今回初めて、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道に導入される」と明かした。北京青年報が伝えた。
今年3月、高速列車CR400BF―A―3024号の型番走行試験が、北京の東郊外にある中国鉄道科学研究院(鉄科院)環行試験線において実施された。この際、16両編成のロング型「復興号」が初めて公開された。16両編成の「復興号」は、「動力車8両・無動力車8両」で構成され、全長415メートル以上、乗車定員1193人、時速350キロという営業速度の条件を満たす。現在の8両編成の「復興号」による重連運転(8両編成「復興号」は乗車定員576人)と比べた場合、16型編成の列車では、41席増えることとなり、重連運転の「和階号」と比べても約80席増加する。
ロング型「復興号」を開発した理由について、鉄道部門は、「現在運行されている8両編成の『復興号』は、春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中など大幅な輸送力強化が求められる場合、重連運転による16両編成とすることが可能で、柔軟な対応が強みとなっている。だが、列車間に2台の機関車が組み込まれることにより、乗客搭載能力にある程度マイナス影響が及び得る。16両編成のロング型『復興号』ならば、機関車を一般車両に変えられるため、列車の総合輸送力が一段と高まり、より複雑・多様な長距離・長時間の連続高速運行というニーズを満たすことができる」と説明した。
上海局集団公司は5月31日、「7月1日のダイヤ改正後、3本のロング型『復興号』が、京滬高速鉄道で初めて運行される。この15往復の『復興号』は、京滬高速鉄道を時速350キロメートルで疾走する」と発表した。公開された情報によると、ロング型「復興号」の列車番号は、北京南駅と上海虹橋駅を結ぶG3/G2 号およびG11/G10号と、週末限定で運行される上海虹橋駅発北京南駅行きG118 号と北京南駅発上海虹橋駅行きG149号。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年6月3日