王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間4日に南アフリカで行われたBRICS外相会議で、「BRICS実務協力とヨハネスブルク首脳会議」との議題をめぐり、次のように発言した。
世界情勢が複雑に変化する中、BRICSはBRICS協力の大きな政治的方向性をしっかりと押さえ、ヨハネスブルク会議で団結・協力の強化、共同発展の追求、多国間主義の堅持、公平・正義の維持という力強いメッセージを発し、BRICSの責任を担い、BRICSの役割をはっきりと示し、BRICSの責任感を示す必要がある。
われわれは経済分野の実務協力を深め、5カ国の共同発展に助力する必要がある。新産業革命が飛躍的に発展する中、われわれは「BRICS経済パートナー戦略」の実行と結びつけて、「BRICS新産業革命パートナーシップ」の構築を提唱し、連携して経済の新旧原動力の転換と構造転換及び高度化を加速することを望んでいる。われわれはマクロ経済政策の協調を強化し、数多くの新興市場及び途上国と共に多国間貿易体制の権威を守り、共通利益と発展空間を守り、世界経済ガバナンスにおける発言権と影響力を強めるべきだ。
われわれは政治安全協力を強化し、国際公平・正義を共同で守るべきだ。多国間主義、グローバル・ガバナンス、テロ対策、平和維持、サイバーセキュリティーなど重大な国際・地域問題で立場を協調させ、共通の声を発し、手を携えて国連憲章の趣旨と原則を守り、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンの新型の国際関係の構築を推し進め、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しする。
われわれは人的・文化的交流を拡大し、団結・協力の土台を固める必要がある。5カ国首脳はゴアと厦門(アモイ)の会議で、人的・文化的交流の革新について高度の共通認識にいたった。中国側は南アフリカ側が国政運営シンポジウム、政党対話、競技会、映画祭、文化祭など一連の行事を今年も開催し、BRICS協力を支える民意の土台を固めることを高く評価し、大いに支持する。
われわれは「BRICSプラス」を支えに「コミュニティー」を拡大し続ける必要もある。今年首脳会議は再びアフリカ大陸で開かれる。南アフリカがアフリカと「BRICSプラス」の結合に焦点を合わせることは、「BRICSプラス」協力を一層拡充し、アフリカ大陸の発展をより良く支えるうえでプラスだ。中国側は今年9月に中国アフリカ協力フォーラム北京サミットを開催する。両会議がリレー式に連動し、数多くのアフリカ諸国の平和と繁栄を促進することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年6月7日