DF-41が就役基準を満たす、世界トップレベルに躍進

DF-41が就役基準を満たす、世界トップレベルに躍進。海外メディアの報道によると、米国防総省の当局者はこのほど、中国が先月27日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」の試験発射を行ったことを確認したと発表した…

タグ:大陸間 弾道 ミサイル 発射

発信時間:2018-06-11 13:47:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 

 海外メディアの報道によると、米国防総省の当局者はこのほど、中国が先月27日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」の試験発射を行ったことを確認したと発表した。今回発射されたDF-41は複数の弾頭を搭載し、中国西部の標的に命中させた。軍事専門家の邵永幽氏は人民網のインタビューに応じた際に「報道が事実であれば、DF-41がすでに就役の基準に達しており、その準備を整えたことを意味する。DF-41は中国最先端のICBMであり、世界的にも先進的なミサイルとなる」と指摘した。


 中国現役のICBMは主にDF-5シリーズとDF-31シリーズとなっている。公開された情報によると、DF-5は発射サイロを持つ液体推進のICBMで、同シリーズの最新型式「DF-5乙」は分離誘導式多弾頭を搭載している。DF-31は発射車両から発射される、固体推進のICBMだ。


 邵氏によると、DF-5は先裁量が大きく高い威力を持つといったメリットがあるが、液体燃料のため反応速度に限りがある。DF-31は移動しながら発射できるため生存能力が大幅に強化され、反応もスムーズになっている。しかしその積載量は平均的で、威力はDF-5乙に劣る。DF-41は双方の長所を集めており、積載量が大きく反応がスムーズで、分離誘導式多弾頭を搭載しており、より効果的に標的を攻撃できる。


 中国のミサイル技術専門家、核戦略専門家、量子防衛主席科学者の楊承軍氏は、科技日報のインタビューに応じた際に「DF-41はすでに技術的に複数の弾頭を搭載する難題を解消しており、需要に応じて複数の核弾頭を搭載できる」と指摘していた。軍事研究員の蘭順正氏も、多弾頭技術にはそれほど大きな難点は存在しないと表明した。


 邵氏は「離誘導式多弾頭は、ミサイルの攻撃能力とミサイル防衛システム突破能力を高めることができる。ミサイルが少なく標的が多いという問題を解消し、同時に複数の標的に攻撃をかける。また離誘導式多弾頭により、ミサイル防衛システム突破能力が高まる。敵国は措置が間に合わなくなるか、措置を講じることができなくなる。こうして多くの弾頭が網から逃れた魚になり、攻撃任務を遂行できる」と話した。


 軍事専門家の宋忠平氏は、環球時報のインタビューに応じた際に「DF-41の試験が10回行われているという海外メディアの報道が信頼できるならば、同ミサイルは就役に近づいているはずだ」と述べた。


 邵氏は「ミサイルの試験に10回成功すれば、通常ならば就役の水準に達し、その準備を整えたことになる。一部の国のミサイルは3、4回だけで就役しており、試験を繰り返しミサイルの性能を保証しようとするのは安定性と安全性に厳しい国だ。DF-41は中国が21世紀に開発する最新のICBMであり、情報化など多くの新技術を融合している。中国最先端のICBMであり、世界的に見ても最も先進的なミサイルに数えられるはずだ」と指摘した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月11日  

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