中国の衛星、200基が軌道上を運行 世界の先端水準実現

中国の衛星、200基が軌道上を運行 世界の先端水準実現。有人宇宙飛行と月・深宇宙探査は人工衛星に直接かかわるものではないが、衛星と宇宙船、深宇宙探査機は、中国の宇宙プロジェクトの大家族をともに構成している…

タグ:衛星 電気通信 中継 データ

発信時間:2018-06-25 09:32:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  中国の衛星ファミリー


 中国の衛星と言うと「東方紅」「北斗」「風雲」「墨子」などの名前を聞いたことがある人はいるかもしれない。だがそれぞれが持つ機能を知っている人は多くはないだろう。中国の衛星ファミリーは「通信・放送」「ナビゲーション」「地球観測・リモートセンシング」「宇宙科学・技術試験」「有人宇宙飛行」「月・深宇宙探査」の6つの応用分野に分かれる。


 通信・放送の分野での応用は、多くの中国人にとって誇りになっている。48年前に中国が打ち上げに成功した初の人工衛星「東方紅1号」は通信放送衛星だった。この分野は、空中のメッセンジャーのようなもので、地上の各種の「手紙」を集め、もう一方の場所にいるユーザーへと届ける。この分野ではすでに、43基の通信衛星の開発を進め、輸出向けの衛星は9基、現在軌道上で運行中の衛星は26基にのぼっている。


 ナビゲーションへの応用で最も有名なのは北斗だ。米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州のガリレオとともに、世界の主要な衛星ナビゲーションシステムを構成している。北斗は「まずはローカル、後にグローバル」との発展経路を取り、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の沿線国・地域に向けて基本的なサービスの提供を年内に始め、2020年前後にはグローバルネットワークの構築を完了し、世界のユーザーへのサービスの提供を始める計画だ。


「風雲」「海洋」「資源」「高分」「遥感」「天絵」はいずれも、地球観測とリモートセンシングデータの伝送で知られ、陸地や大気、海洋のデータ取得に利用されている。われわれの日常生活にもかかわる気象予報や国土調査、環境保護、災害モニタリング、都市計画、地図測量などはいずれもこれらの衛星と切り離せない。


 科学実験に応用される衛星は、人々の日常生活ではなかなか触れる機会がないが、「悟空号」「墨子号」「慧眼号」などは世界的な名声を誇り、極めて高い能力を備えている。地球や太陽と地球の間、惑星の間、さらには宇宙空間全体の各種の自然現象とその法則の研究を任務とし、研究成果を上げるたびに、破壊的イノベーションを引き起こし、人類の歴史に影響を及ぼしている。


 有人宇宙飛行と月・深宇宙探査は人工衛星に直接かかわるものではないが、衛星と宇宙船、深宇宙探査機は、中国の宇宙プロジェクトの大家族をともに構成している。初の人工衛星「東方紅1号」、有人宇宙船「神舟5号」、初の月探査機「嫦娥1号」は、中国の宇宙事業の3つの大きな画期的成果とみなされている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月25日  

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