外交部(外務省)の華春瑩報道官は18日の定例記者会見で、中国が「技術を盗んでいる」との米側の非難に4つの「間違っている」で応じた。
【記者】米ホワイトハウスのウェブサイトによると、ペンス副大統領は演説で、全ての産業で中国が米国製品に課す関税は米国が中国製品に課す関税の3倍であり、中国が技術を「盗む」のを阻止するために米国は強硬な措置を講じると表明した。また、中国が公正な貿易を拒絶し、対米報復を継続した場合、米国が後ずさりする事はあり得ないとした。これについてコメントは。
【華報道官】すでに中国商務部(商務省)が声明で中国側の立場を系統立てて明らかにした。米高官が再び中米経済・貿易におけるいわゆる関税、公正性、「技術盗用」、報復などの問題に言及した以上、私も再び簡潔に数点応じよう。
第1に、「全ての産業で中国の対米関税は米国の対中関税の3倍」?間違っている!例えば自動車関税では、乗用車に対する米国の関税は2.5%だが、トラックに対する関税は25%だ。一方、輸入自動車部品に対する中国の関税はわずか10%で、さらに最近6%にまで引き下げた。
第2に、「中国は公正な貿易を拒絶している」?間違っている!中国側は一貫して公正な貿易を主張している。だが公正性は一方的に決めることはできず、自らの利益と必要性のみに基づいて基準を定めることがあってはならない。中国側は新たな対外開放を推し進めており、引き続きオープンで透明かつ公正で予測可能なビジネス環境の構築に努力する。だが米国は様々な口実を作り、米国での中国企業の正常な投資・経営活動に様々な障害や制限を設けている。
第3に、「中国が米国の知的財産権を『盗用している』」?間違っている!米側が中国を知的財産権「盗用」で中傷するのは、歴史と現実の深刻な歪曲だ。現在中国は革新駆動型発展戦略を揺るぎなく実施しており、中国のイノベーションの成果は盗んだものでも奪ったものでもなく、13億中国人民が知恵と汗水を流した奮闘によって実現したものだ。米国のサマーズ元財務長官が正しい事を言っている。「中国企業が技術的にリードする地位にあるのは、米国の技術を『盗んだ』結果ではなく、第一に中国の基礎科学分野の優れた科学者及び人材を重視し、科学に注目する教育システムによるものだ」。
第4に、「中国が報復を継続した場合、米国が後ずさりする事はあり得ない」?間違っている!正しい言い方は「米国が勝手なまねを続けた場合、世界各国は一段と強力に反撃する」であるはずだ。これは米国が率先して仕掛けた一国主義と多国間主義、保護主義と自由貿易、強権とルールとの争いだ。自らの正当な権益を断固として守り、多国間貿易のルールと体制を維持するのは国際社会の強い共通認識であり決意だ。覇権の論理にしがみつき続けるのなら、米側は誤った道を突き進んでいくのみだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月19日