豪メディア:中国の病院船「平和の方舟」、太平洋で人々の心つかむ

豪メディア:中国の病院船「平和の方舟」、太平洋で人々の心つかむ。「平和の方舟」と呼ばれる中国の病院船がパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを出発し、バヌアツとフィジー、トンガに向かった。その後は南米、中米へと旅を進める…

タグ:病院船 海軍 平和 

発信時間:2018-07-21 09:18:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 「平和の方舟」と呼ばれる中国の病院船がパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを出発し、バヌアツとフィジー、トンガに向かった。その後は南米、中米へと旅を進める。オーストラリア放送協会(ABC)が伝えた。


 パプアニューギニアの首都に停泊した一週間で、中国人民解放軍海軍のこの病院船の医療スタッフは36例の手術を行い、4000人余りの現地の人々を治療した。医療チームの何衛陽隊長によると、船上の中国人医療専門家10人は、ポートモレスビー総合病院で現地の人々に引き続き医療サービスを提供する。中国とパプアニューギニアが締結した合意の一環となるこの医療支援チームは2020年まで現地に輪番で駐在する。


 安全保障のアナリストらは、競争がますます激しくなる太平洋地域でのこの行動は、現地で人々の心をつかむための手段の一つとなる。フリーの安全アナリストのアレハンドロ・サンチェス氏によると、病院船「平和の方舟」は、中国が太平洋と全世界で進める「ソフト外交」の取り組みの一つ。「中国政府が達成しようとしている目的は、世界中で自らをグローバルな大国として、さらには友好的な大国として描き出すことだ」


 病院船「平和の方舟」は、100人余りの医療スタッフを抱え、船上には300床の病床と8室の手術室を配備。はり・きゅうやカッピングなどの中国の伝統療法も提供できる。一般の人々に医療サービスを提供するほか、現地の医療スタッフと学術交流活動も展開する。「『平和の方舟』はその効果を上げている。一般市民のレベルでは、治療で利益を受けた人々は喜んでいるはずだ」とサンチェス氏は指摘する。「政府レベルでは、中国と全世界のパートナーとの関係を間違いなく強化している」


 「平和の方舟」は、中国が現地の人々の心をつかむ上で、先頭に立って成果を上げている。だが中国はこの面で最大のライバルに遅れを取っている。「肯定的な取り組みの話を聞くが早いか、否定的なニュースが伝わってくる。例えば違法漁業だ」。サンチェス氏は「米国にはハリウッドとポップカルチャーがある。メキシコ人、アルゼンチン人、ガボン人、タンザニア人、フィジー人、誰だって一部くらいはハリウッド映画を見たことがある」と指摘する。「『平和の方舟』のような措置が極めて重要であることは間違いないが、追いつこうとすれば、中国がやらなければならない仕事はまだたくさんある」


 中国の太平洋でのプレゼンスは日増しに高まっているが、中国外交部は、北京がこの地域に「干渉している」との主張を退けている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月20日  

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