パキスタンのイムラン・カーン首相は9日、イスラマバードで中国の王毅国務委員兼外交部長と会談した際に「中国が手にした発展の成果は感嘆と敬服に値する。私は中国の貧困脱却、汚職撲滅の成果と経験に学び、参考にしたい。今年11月の中国公式訪問に期待している」と述べた。王氏の2日間のパキスタン訪問は注目を集めた。王氏は8日の記者会見でデータと事実を用い、中パ経済回廊がパキスタン側の債務負担を拡大していないことを示した。
王氏は8日、パキスタンのクレシ外相と記者会見を開いた際に、次の詳細なデータを紹介した。中パ経済回廊の枠組み内で現在22件の協力プロジェクトがあり、うち9件が竣工し、13件が建設中だ。投資総額は190億ドルで、パキスタンの毎年の経済成長率を1−2ポイント押し上げ、現地で7万人の雇用機会を創出している。王氏は「22件のプロジェクトのうち18件が中国から直接投資するか援助を提供しているもので、中国側からの優遇貸付を利用しているのは4件のみだ。中パ経済回廊の建設は確かな成果を生み出しており、パキスタンの債務負担を拡大していない」と強調した。
ボイス・オブ・アメリカは9日「パキスタン財相が今月、同国議会に提供したデータによると、パキスタンの690億ドル以上の外債のうち中国は約84億ドルで、うち60億ドルが中パ経済回廊への貸付だ。王氏は8日、パキスタン側の外債のうち47%が各国の金融機関からのものと表明した。王氏がこの詳細な点について言及したのは、米国からの批判に反応するためだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月10日