北東アジアの地域協力、カウントダウンが始まる

北東アジアの地域協力、カウントダウンが始まる。 1960年代に日本の学者が提案した「環日本海経済圏」構想が机上の空論で、80年代に中国の学者が提案した北東アジア経済協力の構想があいまいだったとする…

タグ:北東アジア自由貿易 地域一体化 信頼 利益 

発信時間:2018-09-22 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 1960年代に日本の学者が提案した「環日本海経済圏」構想が机上の空論で、80年代に中国の学者が提案した北東アジア経済協力の構想があいまいだったとする。それならば先ほどロシアで開かれた第4回東方経済フォーラムにて、中国の首脳が示した北東アジアの地域協力に関する5つの主張は、地域内に「中国のプラン」を示した。中国の知恵について説明し、これを示した。二国間協力の実施を推進し、多国間メカニズムの運用を開始する中国の努力を浮き彫りにした。


 北東アジアの地域協力をめぐる二国間協力、多国間承認の調和的な雰囲気は、未来の北東アジアの協力が理念・政策・メカニズム・措置において、より多国間にとって有利な、二国間に配慮する革新的な措置を打ち出すよう求めている。


 まずは理念の面で、「相互信頼の促進、協力掘り下げ、戦略連結、相互学習、長期的な視野」という順を追って進む原則を堅持する。チャンスをつかみ、実務協力を推進し、かつ困難を直視し圧力を乗り越える必要がある。北東アジアには畢竟、歴史と現実的な食い違いによる二国間・多国間問題が長年に渡り蓄積されている。これは一日に一度で解消できるものではなく、腰を据えて取り組む必要がある。


 次に政策の面で、常態化コミュニケーションを堅持し、頻繁に協議する。北東アジア地域一体化の角度から、地域内の各国の利益に合致する、地域全体の競争力と影響力を高める汎用的な政策を打ち出す。これにより政策の形成を二国間から一部地域に複製し、一部地域から広範な地域に拡大する。地域の連携と融合、協力政策の相互接続、相互補完を実現する。


 それから社会の雰囲気と世論について、北東アジア自由貿易と地域一体化を構築する。これは各国が持続可能な発展を維持し、長所を発揮し相互補完し、互恵・ウィンウィンを実現するための客観的な選択だ。遠くの親戚は近隣に及ばない。周辺関係と外交の適切な処理は、北東アジア各国の全体的・長期的利益に合致する。広い視野で世の中の物事を観察する。北東アジアの地域協力が世界3位の経済地域になるというビジョンは、北東アジア全体の人々が追い求める壮大な目標になるべきだ。


 また具体的な措置の推進について、容易なところから着手し、順を追い推進し、経済・貿易でけん引し文化で追随し、二国間で先に試行し多国間で複製する原則を守る。協力の措置が最大限に利他性に配慮できるようにし、社会制度や価値観や発展の差による仲間割れを防ぎ、協力の最大公約数を求め、「6+」の地域内外への拡大効果の発揮を促す。


 最後に、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の北と東への拡張により、ロシアのユーラシア経済連合、モンゴルの「発展の道」、日韓の関連戦略と結びつく際に、共に協議し建設し共有するという原則を実践する。一帯一路と関連諸国の発展戦略の連結と協力を、双方の政府が承認し、企業が満足し、国民が喜ぶものにする。こうすることで長期的な運行を保証でき、利益共同体メカニズム及び経済共同体への見通しの、運命共同体の認識への変化を形成する。(筆者・笪志剛 黒竜江省社会科学院北東アジア研究所長、研究員)


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月22日

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