外交部(外務省)の陸慷報道官は17日の定例記者会見で「米側が自らの政治的必要性から再三嘘をでっち上げ、いわゆる債務問題を誇大宣伝していることには失望させられる。中国側は米側に対して、数多くの途上国の発展のために、離間を煽るのではなく、もっと確かな事をするよう求める」と表明した。
【記者】米国の指導者は先日「中国側は『債務外交』を利用して全世界に影響力を拡大している」と述べた。米国防長官はベトナム訪問時「中国側は『略奪的経済行動』を取り、返済困難な巨額の債務を小国に課している」と述べた。これについてコメントは。
【陸報道官】数多くの事実と統計を前にしながら、米側が自らの政治的必要性から再三嘘をでっち上げ、いわゆる債務問題を誇大宣伝していることには失望させられる。
周知のように、生産能力不足、自力で発展する能力の欠如、インフラの立ち後れ、資金調達難は多くの低開発国が一様に直面する発展のボトルネックだ。自らも長い間同様の問題に直面していた中国は、数多くの途上国が抱える困難を我が事のように感じ、「正しい義利観」を堅持して、こうした国々と互恵協力を展開し、自らの発展経験と結びつけて、できる限りの範囲内で数多くの途上国に、いかなる政治的条件も付けない支援を行っている。こうした協力は関係国の経済・社会発展と民生改善を力強く促進してきた。
数多くの途上国は米国を含むより能力のある先進国が同様の支援を行うことも期待している。先進国が約束を果たし、途上国の現実的ニーズに基づき、いかなる政治的条件も付けない確かな支援を行うことを期待している。
米側は事実を顧みず、いわゆる債務問題を言い立て続けている。だが実際には、米側と一部メディアが近頃宣伝し続ける関係地域・国の債務において中国の協力プロジェクトが占める割合は小さく、中国との協力のために「債務の罠」にはまった国もない。
先般成功した中国アフリカ協力フォーラム北京サミットの期間及び国連総会で、アフリカの多くの国々の首脳が発言し、いわゆる「中国との協力がアフリカの債務負担を重くしている」との謬論に反論し、彼らの国々が発展を渇望し、差し迫って資金を必要とし、協力を期待していることを指摘した。中国からの支援はいかなる政治的条件も付いておらず、彼らの国々の内政に干渉しない。彼らは中国を歓迎し、中国に感謝しており、アフリカの発展と振興における最も信頼できるパートナーとして中国を次々に称賛した。
われわれは米側に対して、中国と数多くの途上国の協力を正しく受け止め、米側自身も数多くの途上国の発展のために、離間を煽るのではなく、もっと確かな事をするよう求める。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月18日