習近平国家主席のスペイン、アルゼンチン、パナマ、ボルトガル国賓訪問及びG20サミット出席について外交部(外務省)は23日に国内外プレス向けブリーフィングを開き、王超外交副部長(外務次官)、秦剛外交副部長(外務次官)、張軍外交部長助理(外務次官補)が説明を行った。
■スペイン訪問について
習主席はフェリペ6世国王との会談、サンチェス首相との会談、エスクデロ上院議長及びパストール下院議長との会談を行うほか、両院議員に向けてスピーチをする。両国首脳は中国スペイン関係、中国EU関係及び関心を共有する国際・地域問題について意見交換する。双方は共同声明を発表し、新時代の二国間関係の発展のビジョンを描き、第三国市場協力、サービス貿易、税制、文化、科学技術、金融分野の協力文書に調印する。
■ポルトガル訪問について
習主席はデ・ソウザ大統領との会談、ロドリゲス議長及びコスタ首相との会談を行う。両国指導者は中国ポルトガル関係、中国EU関係及び関心を共有する国際・地域問題について意見交換する。
■アルゼンチン訪問について
習主席はマクリ大統領と会談し、中国アルゼンチン関係の発展について新たな戦略計画を立て、実務協力を推進するほか、関心を共有する国際・地域問題について踏み込んだ意見交換をする。中国側は引き続きアルゼンチンの自国経済・金融の安定維持に向けた努力を断固として支持する。アルゼンチンの将来の発展を確信し、中国アルゼンチン協力の将来性に大きな期待を抱いている。両国首脳の重要な共通認識と訪問の成果を反映するため、双方は共同声明を発表し、今後5年間の両国政府共同行動計画、及び複数の協力協定に調印する予定だ。これは経済・貿易、インフラ整備、品質検査、環境保護、農業、科学技術、文化、教育、公共の安全などの分野に及ぶものだ。習主席の今回の訪問は中国とアルゼンチンの包括的な戦略的パートナーシップの一層の発展を力強く推進し、両国及び両国民により良く幸福をもたらすと中国側は信じている。
■パナマ訪問について
習主席はバレーラ大統領と会談し、中国パナマ関係及び関心を共有する問題について踏み込んだ意見交換をし、各分野の協力についてさらなる計画を立てる。双方はEC取引、サービス貿易、インフラ整備、経済・貿易展示会、海事運輸、融資、品質検査、文化・教育など各分野の協力文書に調印する見通しだ。
■G20サミット出席について
今年のサミットのテーマは「公正で持続可能な開発のために共通認識を形成」だ。主要行事には3段階の会議と非公開の首脳会議があり、世界経済、貿易・投資、デジタル経済、持続可能な開発、インフラ、気候変動などを主に議論する。習主席はこうした問題について中国側の立場と主張を踏み込んで明らかにするとともに、各国首脳と意見交換して、各国がパートナー精神を堅持し、正しい協力の方向性を把握し、マクロ政策の調整を強化し、より良い開発環境を築き、世界経済の開放的・包摂的かつ健全な発展を促進する後押しをする。中国側は今回のサミットに(1)多国間主義を堅持し、試練に共同対処する(2)開放的発展を堅持し、協力・ウィンウィンを実現する(3)未来に着眼し続け、成長の原動力を掘り起こす(4)発展誘導を堅持し、成長の成果が全世界に恩恵を及ぼす後押しをする――ことを期待する。会期中、習主席は関係国首脳と一連の二国間会談も行い、二国間関係及び関心を共有する二国間問題について踏み込んだ意見交換をする。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月26日