【新華社ブエノスアイレス12月1日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は現地時間11月30日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕した第13回20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の1回目の会合に出席し「大所高所に立ち遠くを見通し、世界経済の正しい方向性を確実に捉える」と題した重要演説を行った。
習近平氏は演説で、各国が自由貿易とルールに基づく多角的貿易体制を揺るぎなく守るべきだと強調。中国は世界貿易機関(WTO)が必要な改革を行うことに賛成すると述べ、改革は開放と包摂、無差別といったWTOの中心価値と基本原則を擁護し、発展途上国の利益と政策空間を保障することが鍵となるとの考えを示した。
習近平氏はまた、パートナーシップの堅持とマクロ政策協調の強化を呼びかけ、先進国は金融・財政政策の実施において、これまで以上に新興市場国と発展途上国が受ける衝撃に注意を払い、その軽減に努めなければならないと強調した。
習近平氏は更に次のように述べた。われわれはさまざまな課題を前に、緊迫感を高めるとともに理性を保つ必要がある。大所高所に立ち遠くを見通し、責任ある態度で世界経済の大きな方向性を捉えなければならない。
「新華網日本語版」より 2018年12月1日