中国軍、平和の部隊が世界の視線を集めている。ニューヨークの国連本部で開催中の「世界平和を維持する中国の軍隊」展が連日注目されている。世界各国出身の国連職員、国連の各国政府代表部高官、国連会議参加者、国籍や肌の色の異なる観光客らが、次々と足を止めて展示パネルを見学した。人民日報海外版が伝えた。
国連平和維持活動(PKO)への参加、国際海上交通路の安全維持、国際災害救援活動への参加、人道支援活動、安全保障交流・協力の実施……1つ1つの写真や説明、展示パネルが、世界平和を維持する中国軍のストーリーを生き生きと語っている。
■PKOと多国間主義を支える重要なパワー
中国からの初のヘリコプター分隊がスーダンに到着した写真に、カレ国連事務次長の目は釘付けになった。カレ氏は展示パネルの写真を指差して「PKOにおいて差し迫って必要な、鍵を握る行動部隊だ」と指摘。「中国がPKOと多国間主義を支える重要なパワーであることを示す、印象深い展示だ」と述べた。
中国軍は1990年以降、計24のPKOに参加し、PKO軍事要員延べ3万9000人余りを派遣。うち13人がPKOの最前線で命を落とした。
カレ氏は「中国は国連安保理常任理事国であり、PKO部隊派遣大国、PKO予算の第2の拠出国でもある」と述べた。
「一挙手一投足が決定的影響を及ぼす、極めて重要な中国の支えがなければ、現在のPKOの成功がなかったのは確実だ」と、国連事務総長軍事顧問は指摘。「中国は『優れた素養を持つ』PKO要員を派遣するだけでなく、要員育成面でも『傑出した貢献』をしてきた」と述べた。
■世界の模範
世界の平和的発展への中国の貢献を、多くの来場者は知らないわけではない。国連ギリシャ政府代表部軍事顧問は展示を見て、多くの記憶がよみがえった。同氏は2014年、リビアの外国人退避活動に指揮官として参加した。今なお誇りに思うその活動で、中国軍人の優れた行動に深い印象を受けたという。
国連シンガポール政府代表部の林東海氏は2006~2008年に東ティモールで任務にあたっていた時から、中国のPKO将兵の行動能力を大いに称賛していた。「これまで中国は多くの事をしたが、それを語ることが余りに少なかった。今回の展示は、世界平和への中国軍の貢献を良く示している」。
「私は中国文化を高く評価しており、中国の傑出した貢献も非常に尊敬している」。国連ペルー政府代表部軍事参事官は「平和事業への中国の力強い支持は、他国の模範だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年2月19日