第13期全国人民代表大会第2回会議は8日午前10時、メディアセンターのプレスホールで記者会見を開き、王毅国務委員兼外交部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
シンガポール聯合早報記者:
中国は昨年、3年内に「南中国海行為準則」、すなわちCOCの合意に至ると表明した。COCの交渉はこれから加速されるだろうか。また一部メディアは、COCの交渉の過程は透明度が低く、特にCOCが法的拘束力を持つかに関する情報の発表が少ないとしている。これについてはどのように論評するか。
王毅部長:
南中国海情勢は近年、「乱」から「良」の過程を踏まえた。直接的な当事国が交渉を通じ具体的な係争を解消し、中国とASEAN諸国が共に地域安定を維持するという「デュアル・トラック・ アプローチ」が、南中国海問題を解消する正しい道であることが事実によって証明されている。「南中国海行為準則」の交渉は加速が続いており、「ロードマップ」がすでに非常に明確になっている。中国は自ら3年内、つまり2021年までに準則の合意に至るという目標を打ち出し、我々の誠意と責任を示した。交渉を加速するという中国側の提案を支持し、同意するASEAN諸国が増えている。準則は「南中国海各方行為宣言」のアップグレード版であり、地域の需要により良く合致し、各国の行為をより効果的に規範的にし、より力強く南中国海の航行の安全と自由を守る。中国とASEAN諸国が相互信頼を促進し、食い違いをコントロールし、協力を促進し、安定を維持するため力を発揮する。中国はASEAN諸国と共に、克己心を維持し、干渉を取り除き、意見を一致させた上で交渉の推進を加速し続ける。当然ながら、どのような交渉であっても交渉中であれば公開されない。これは一つの慣例だ。しかし我々は必要な透明度を維持し、交渉の進捗について適時公開する。
南中国海情勢は地域の安定に関わる。準則の交渉が注目されるのは正常だ。我々は善意ある提案を歓迎するが、良からぬ意図を持つ喧伝と干渉には反対する。南中国海の平和と安定の鍵は、地域諸国自身に握られるべきだ。南中国海行為準則は、地域諸国が共に制定し、共に遵守し、共に責任を担うべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月8日