F-35の購入は中国を念頭に? シンガポール国防省がCNNを否定

F-35の購入は中国を念頭に? シンガポール国防省がCNNを否定。CNNは7日の記事で、米国の同盟国であるシンガポールが中国を念頭に、米国の先進的なF-35戦闘機を発注したと報じた。ところがシンガポール国防省は声明文の中で、戦闘機購入は特定の国を念頭に置かず、かつシンガポールも米国の同盟国ではないと指摘した…

タグ:F35 戦闘機 購入 同盟国

発信時間:2019-03-12 13:44:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 11日付シンガポール華字紙『聯合早報』の記事によると、CNNは7日の記事で、米国の同盟国であるシンガポールが中国を念頭に、米国の先進的なF-35戦闘機を発注したと報じた。ところがシンガポール国防省は声明文の中で、戦闘機購入は特定の国を念頭に置かず、かつシンガポールも米国の同盟国ではないと指摘した。


 シンガポール国防省は10日に発表した最新の声明文の中で、F-35を購入するのは自国の国防水準を高めるためであり、特定の国を念頭に置かず、他国の戦略に協力するつもりもないと表明した。シンガポール国防省はさらに、CNNがシンガポールを米国の同盟国と称したが、これは「間違い」だと表明した。その他のF-35を購入するアジア諸国と異なり、シンガポールは米国と同盟関係を結んでいない。


 11日付シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』によると、シンガポール国防省はさらに、同国の国防政策は「包括的な地域安全枠組み」の上に構築されると強調した。中国、米国、インド、日本、NZ、韓国などを含む「拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)」はその典型的な例だ。


 CNNは記事の中で、シンガポール国防省は米国からF-35戦闘機を12機購入すると発表し、2030年に交付される見通しと伝えた。米議会がこの計画を認めれば、シンガポールは先進的なF-35戦闘機を持つアジア4番目の米国の同盟国になるという。しかしCNNの記事はそこから主観的な憶測を開始し、シンガポールのF-35の購入目的は、米国と共に中国に対抗することだとした。同記事はさらに米軍情報部門筋の「専門家」の話として、中国の南中国海における「野心」により、シンガポールは対策を講じざるを得なくなったとした。CNNはまた、シンガポールは中国との関係に影響を及ぼしたくないため、F-35の購入で非常に低姿勢になり、標的が中国であると明言していないと伝えた。しかしCNNは、シンガポールのF-35購入はすでに十分に強いシグナルであり、中国に懸念を抱かせると報じた。


 環球時報の9日付の記事は、中国軍事専門家の発言を引用し、CNNの記事を否定していた。軍事専門家によると、シンガポールが米国の軍機と装備品を購入するのは至って正常なことだ。これまでも購入していたからだ。むしろCNNによる「中国へのシグナル」という説は荒唐無稽だ。


 中国側の専門家はさらに、シンガポール周辺のマレーシアとインドネシアが最新の軍機に交換したことから、シンガポールも遅かれ早かれ老朽化した米国製の軍機を交換することになると指摘した。シンガポール国防省のCNNへの批判はより直接的であるが、11日にシンガポール側の否定を報じる、もしくは引用する米国メディアは極めて少なかった。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月12日

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