「中国の船が中業島に接近」、誇張に隠された意図とは?

「中国の船が中業島に接近」、誇張に隠された意図とは?。 一部の西側メディアは2日、再び「中国の数百隻の船が中業島に接近」という情報を誇張した。在フィリピン中国大使は1日、フィリピン側は懸念する必要がないと反応した…

タグ:南中国海 中業島 南沙諸島 係争地

発信時間:2019-04-03 14:45:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 一部の西側メディアは2日、再び「中国の数百隻の船が中業島に接近」という情報を誇張した。在フィリピン中国大使は1日、フィリピン側は懸念する必要がないと反応した。南中国海問題専門家の劉鋒氏は2日、環球時報の記者に対して、良からぬ意図を持つ者が意図的に誇張している可能性を否定できないと述べた。


 CNNは2日、中国の275隻の船が今年以降、フィリピンが「管轄」する南沙諸島の係争地・中業島の周辺に集まっていると伝えた。2日付フィリピン華字紙『菲律賓商報』によると、フィリピン武装部隊西部軍区公共事務所長はGMAのインタビューに応じた際に、中国の船が中業島で脅威になることはないと述べた。「彼らの主な活動は漁業だからだ。政府軍は同海域の巡航を続けている。中国やその他の外国の船が中業島周辺で操業中だが、フィリピン海軍は容易にこの島に入ることができる」


 CNNによると、中業島はフィリピン西部のパラワン島から約500キロ離れており、後者では今後2週間に渡り米比合同軍事演習「バリカタン」が行われる。豪Australian News.Netは2日、フィリピン軍のマドリガル参謀総長は1日、同演習の開幕式に出席した際に現地メディアに対して、フィリピン軍は係争中の海域を巡航すると述べた。また中米両国の代表者には、「中国の大量の船が中業島に存在する状況」を処理するよう促した。


 趙鑑華在フィリピン中国大使は1日、上述した状況について、中国側は中業島周辺にある船の数を確認中と回答した。またこれらの船は武装していない漁船の可能性があると述べた。フィリピン紙『ビジネス・ミラー』は2日、趙氏が本件について外交ルートで解決すると表明しているため、懸念する必要はないと伝えた。趙氏はさらに、いわゆる「中国の船に驚きフィリピンの漁師が逃げた」という情報を否定した。


 海南師範大学海上シルクロード研究院の劉鋒研究員は2日、中国の船が中業島の周辺に現れることは、特に心配すべきことではないと述べた。また、現在の南中国海は理想的な漁獲シーズンであり、漁師が操業するのは正常だと指摘し、次のように分析した。


 中比関係は現在、ほぼ安定している。中国側は事を構える必要がなく、またフィリピンの一部メディアやシンクタンクの学者が憶測しているような、「中国がいつか中業島を占領する」ということもない。本件は全体的に見て誇張されている。南中国海が穏やかで波も立たないのを見ると、一部の人間は問題をこしらえようとする。フィリピン国内の親米派が事を構えているか、南中国海でトラブルを起こす政治的な需要があるのかもしれない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月3日

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