ロシアメディアの22日の報道によると、ロシアのプーチン大統領はこのほど、ロシアが南クリル諸島(日本名・北方四島)を引き渡す計画はないと述べた。
ロシアのテレビ局(電子版)の22日の報道によると、プーチン氏は同局の記者からの「ロシアは将来的に南クリル諸島におけるロシア国旗を下げることはあるか」という質問に対して、「そのような計画はない」と回答した。
プーチン氏は、ロシアは南クリル諸島を含む極東開発の全体計画を策定したと述べた。「極東の経済及びインフラ発展に着手する」
プーチン氏は20日のテレビ番組に出演後、日本の安倍晋三首相と共に引き続き平和条約締結などの問題をめぐり対話していきたいと述べた。
日本は北海道から北の歯舞・色丹・国後・択捉の四島を北方四島と呼び、ロシアは南クリル諸島と呼んでいる。これらの島嶼は第二次大戦前は日本領だったが、戦後はソ連に占領された。ソ連解体後はロシアが継承国として実効支配している。露日はその領有権問題をめぐり対立し、現在も平和条約を締結していない。
プーチン氏と安倍氏が近年行った会談の結果を見ると、露日双方は1956年のソ日共同宣言を基礎とし、平和条約の協議を加速することを決定した。宣言の関連条項は、ソ連が条約締結後に日本に面積の狭い色丹・歯舞を返還することと規定している。プーチン氏は2018年11月に、ソ日共同宣言はソ連が日本と平和条約を締結した後に二島を引き渡すことを確認しているが、領有権については言及していないと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月24日