国務院新聞弁公室は21日、「新疆のいくつかの歴史問題」と題する白書を発表しました。
この白書は新疆ウイグル自治区について、「中国西北部に位置し、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インドの8カ国と国境を接している。かの『シルクロード』が通った場所で、古代中国を世界と結び、多種多様な文化が集まる地域でもあった」と紹介したうえで、「中国は統一された多民族国家であり、新疆に暮らす各民族は中華民族と血のつながる家族の一員である。しかし、ある時から国内外の敵対勢力、とりわけ民族分裂勢力、過激派の宗教勢力、テロ勢力などが、中国を分裂・分解させる目的で歴史を歪曲させ、善と悪の混同を図り始めた」と指摘しました。
さらに、「歴史の改ざんや、真実の否定は許されない。新疆は分かつことのできない神聖な中国の領土であり、『東トルキスタン』であったことはない。ウイグル族は長期にわたる移動と融合により生まれた民族で、中華民族の一部である。新疆では多文化と多宗教が共存しているが、その各民族の文化は中華文化の下で育まれ、発展を遂げたものだ。イスラム教はウイグル族が生まれつき信仰する唯一の宗教ではない。中華文化と融合したイスラム教は中華の肥沃な大地に根を張り、健全に発展している」と強調しました。(朱、謙)
「中国国際放送局 日本語部」より 2019年7月21日