駐アフリカ連合中国外交団の劉豫錫大使は9日、エチオピアの首都アディスアベバで開催された中国・アフリカ協力シンポジウムにおいて、「中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットが2018年9月に開催されてから、中国とアフリカの交流と協力の新たなブームが生じた」と述べ、次のように続けた。
中国とアフリカの高官はこの1年間に渡り緊密に交流し、「一帯一路」共同建設の推進を加速した。すでにアフリカ44カ国およびアフリカ連合委員会が中国側と一帯一路協力文書に署名した。中国・アフリカ協力を推進する「8大行動」が幸先の良いスタートを切った。双方は自身の能力及びアフリカの実情を考慮し、国別の実施プランを策定した。今後3年間で880件以上の協力プロジェクトを実施する。双方の貿易額は昨年、再び2000億ドルを突破した。中国は10年連続でアフリカ最大の貿易相手国になっている。
中国国家国際発展協力署は先ほど、コンゴ、ウガンダ、ブルンジ、南スーダンなどのエボラウイルス感染防止に対して、緊急の人道支援を行った。また世界保健機関、アフリカ連合と共に感染防止協力を行った。中国とアフリカ連合はアフリカ疾病抑制センターのプロジェクト交換公文、経済・技術協力協定に署名しており、プロジェクト建設用地を共同で視察した。
現在、一国主義と保護主義が台頭し、世界の秩序と経済グローバル化が衝撃を受けている。最大の発展途上国である中国、発展途上国が最も集中している大陸のアフリカは、歴史的な前進という正しい方向に沿い、多国間主義と自由貿易体制を共に守り、国連憲章の主旨と原則を軸とする国際体制を共に守るべきだ。グローバルガバナンス体制の変革を、より公正で合理的な方向に発展させるよう共に促し、多くの発展途上国の根本的な利益を守るべきだ。
中国・アフリカ協力シンポジウムは、駐アフリカ連合中国外交団とセイヨム基金会が共催。テーマは「伝統的な友好を伝承:中国・アフリカ協力の成果と展望」。一部の国の駐アフリカ公使、エチオピア外務省などの職員が同日のシンポジウムに出席した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月13日