中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は14日、ブラジルの首都ブラジリアで第11回新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席した際、香港情勢について中国政府の厳正な立場を表明した。多くの国の各界関係者は、中国政府の立場を支持すると表明するとともに、香港が速やかに暴力を阻止し混乱を収拾して、秩序を取り戻すことを望むと語った。
ベラルーシの元中国大使で、ベラルーシ・中国友好協会主席のトジク氏は、香港問題に関する中国政府の厳正な立場に完全に賛同すると表明。香港の暴力犯罪分子による行為はとうに正常な抗議活動や法律の枠をはるかに逸脱し、現在の抗議活動には過激派やテロリズムの兆候があり、これ以上野放しにして状況を悪化させてはならないと語った。また、香港が自らの努力で混乱を食い止めることを望むとした上で、香港は中国の領土であり、外部のいかなる人間も中国政府にどのように行動するかを要求する権利はなく、香港問題は中国の内政問題であり、外部からのいかなる干渉も許されないと強調した。
ケニアの国際問題専門家、Adhere Cavince氏は、香港が混乱によって発展困難な状態に陥っていると指摘。暴力行為が続けば都市の経済や人々の暮らしをさらに破壊することになると強調した上で、香港の暴徒らは香港の未来が自分たちの側にないということにすぐに気づくだろうと語った。
ザンビアの国際政治専門家、エドウィン・サカラ氏は、法治と社会秩序を著しく踏みにじるこのような不法な抗議活動はいかなる国でも許されないと強調。香港で現在起きている出来事は民主主義の甚だしい乱用であり、受け入れられるものではなく、果断に措置を講じて暴力と混乱を収束しなければならないとの見解を示した。
アフガニスタンの政治アナリストでコラムニストのハジャトゥラ・ジア氏は、香港の現在の混乱は一部の国の扇動で起こったもので、これらの国は地域の安定を破壊しようと二重基準を用いていると指摘。中東の一部の国では過去十数年間に外部勢力の扇動の下で大規模な反政府暴力デモが起き、流血の衝突と無残な破壊という結果に陥ったことを例に挙げ、暴力犯罪分子は教訓をくみ取るべきだと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月17日