香港特区政府政務司の張建宗司長は18日、「先週末に香港各地で再び激しい衝突が発生した。暴力が絶えずエスカレートし、現場の人々の安全を脅かしている。これらの暴力行為には怒りを禁じ得ず、最も厳しく批判しなければならない」と述べた。
張氏は同日開かれた各部門共同の記者会見にて、「17日午後より、暴徒は香港理工大学付近で、火炎瓶、弓、鉄球、レンガなどの危険な武器を使い、警察側の防御線への攻撃を続けた。ある警官のふくらはぎに矢が命中し、鉄球をぶつけられた。これらの極度の暴力行為は、取材を行っている記者を含むすべての人に対して、深刻な命の脅威となっている。暴徒はさらに理工大学と地下鉄駅を結ぶ陸橋、暢運道から尖東に向かう一部の陸橋を燃やし、現場の人々の安全を脅かしている」と述べた。
「道路には最近なおも不確実な情況が存在する。特に香港鉄道東鉄線及び紅磡海底トンネルの情況が最も深刻で、通常通りの運行ができていない。同トンネルは短期間内に復旧できない。これは市民の通勤、通学、外出、商業活動に影響を及ぼし、かつ緊急医療サービス及び社会サービスを遅らせ、阻害している」
保安局の李家超局長は、最近の抗議活動が極度に危険になっており、救急車の前に出て逮捕された暴徒を奪い、警察に車で衝突していることを批判した。李氏は車で人を轢くことはテロリストの行為と同じと形容した。
教育局の楊潤雄局長は、一部の学校は教育の場から暴力の戦場になったと述べた。「一部の大学は覆面のデモ隊の破壊を受け、占拠、放火、もしくは武器を製造・使用する場になっている。荒廃し切り、負傷者も出ている。多くの大学が本学期の正常な授業の切り上げを余儀なくされている」
楊氏は香港理工大学で起きている事件について、暴力停止により事件を平和的に終わらせるよう呼びかけた。
運輸・房屋局の陳帆局長は交通に影響が出ている問題について、運輸署と関連公共交通事業者は最大限の努力により、市民の外出に協力すると表明した。
「道路が遮られている場合、路政署と関連政府部門が早急に片付けに協力する。公共交通サービスに遅延が生じている場合、運輸署と関連政府部門、それから公共交通事業者が早急に対策を講じ、市民の外出の支障を減らす」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月19日