中国人権研究会は26日「米国に長く存在する性差別問題が女性の人権の実現を深刻に阻害」と題する文章を発表した。中国新聞社が伝えた。
文章は「女性への暴力は米国の各階層に広範に存在する問題であり、女性の生命の安全、健康、人格の尊厳を深刻に脅かしている」として、以下の点を指摘した。
(1)女性はドメスティック・バイオレンス(DV)の主要な被害者だ。米国では平均して女性の3人に1人がDV被害を受けたことがある。米DV研究所の統計では、米国のDV被害者の85%が女性だ。
(2)マイノリティー女性へのセクシャル・ハラスメントや性的暴行が時々発生している。USAトゥデイ電子版が2018年5月4日に報じた米疾病予防管理センターの研究では、マイノリティー・コミュニティーの家庭では暴力事件がより多発しており、アフリカ系米国女性の45%が親密なパートナーから身体的または性的虐待を受けたことがある。
(3)軍隊は女性へのセクシャル・ハラスメントや性的暴行が深刻な組織だ。調査では、米軍内では女性の32%以上が性的暴行を受けたことがあるとし、女性の80%がセクシャル・ハラスメントを受けたことがあるとしている。近年も米軍内でのセクシャル・ハラスメントや性的暴行事件の件数は増加し続けている。米国防総省が2017年5月に公表した性的暴行報告では、2016年に軍内で発生した性的暴行事件は1万4900件にも上った。
(4)刑務所内では女性への暴力問題が深刻だ。国連が2016年に公表した報告は「女性暴力問題特別報告員が2011年8月に米国を訪問した際の報告において示した懸念に、我々は同意する。特に女性への過度の拘禁、単独拘禁、性暴力、妊婦に手枷足枷をつけること、養育の必要な未成年の子どもがいる女性に対する懲役・禁固の代替刑罰の欠如である」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年11月27日