中国の習近平国家主席は20日、マカオの祖国復帰20周年祝賀大会及びマカオ特別行政区第5期政府就任式で演説を行い、マカオ特別行政区が「一国二制度」の実践で得た豊富な成果を全面的に振り返り、マカオの「一国二制度」の成功した実践で積み重ねた重要な経験を綿密に総括した。
マカオは面積が小さく、人口密度が高く、産業資源にも制約のある特別行政区だが、わずか20年で飛躍的な進展を遂げた。その鍵となった要因は「一国二制度」の方針を全面的に正しく理解し、かつ実行したことだ。
世界は現在、未曾有の大変局に直面している。そしてマカオは、新たな発展の出発点に立っている。習主席は政治、経済、国民生活、社会などの分野に及ぶ「四つの希望」を示し、マカオが「一帯一路」の共同建設や広東・香港・マカオグレーターベイエリア建設の大きなチャンスを捉えてさらに大きく発展するための、青写真と路線図が描かれることになると論じた。
習主席は演説の中で、国家の主権・安全・発展の利益を守る中国政府と中国人民の意志は岩のように固く、いかなる外部勢力であっても香港やマカオの事情に干渉することは絶対に許さないと厳かに表明した。これは11月の新興5カ国(BRICS)ブラジリア首脳会議で「三つの確固と不動」の立場を表明したことに続く、外部勢力による中国の内政干渉についての中国の最高指導者による公の場所での厳正な立場の表明であり、中国政府の「一国二制度」の方針貫徹と、国家主権・安全・発展の利益を守ることへの断固たる意思の明言だった。
未来を展望すれば、香港とマカオは国家の発展の大局に溶け込むことで、必ずやさらに大きく、さらに良好に発展し、人々にさらに多くの達成感と幸福感をもたらすだろう。
「中国国際放送局日本語版」2019年12月23日