覆面の暴徒が1日、香港島各区を破壊し、交通を乱し、社会の秩序を脅かした。香港特区政府律政司、警務処、HSBCなどが暴徒の悪行を強く批判した。
一部の覆面の暴徒が1日夜、香港島の銅鑼湾、湾仔、中環などを破壊した。暴徒は道路を塞ぎ、地面のレンガを掘り、さらには銀行の入口で火を放ちATMを焼いた。
同日夜に暴徒が香港高等裁判所の壁にスプレーで落書きをし、裁判官を侮辱するメッセージを書いたことについて、特区政府律政司は「特区政府は個人の言論の自由を尊重する。民間人は法律の許す範囲内で、裁判所の裁決もしくは関連事項について意見を述べる権利を持つが、裁判官に対する個人攻撃及び侮辱は裁判所の権威を大きく損ね、人々の司法制度への自信を揺るがす」と表明した。
香港警察は、法治に挑戦する暴徒の違法行為を厳しく批判した。また法律を厳正に執行し、本件を「刑事破壊」とし、中区警区刑事調査隊が追跡調査を行うとした。
香港弁護士会の彭韻僖会長は「香港高等裁判所の壁への落書き、裁判官への侮辱は非常にショッキングだ。法治の維持は香港の700万人以上の市民の責任であり、法曹界の同業者はこれについて声をあげ、社会に法治を守るよう呼びかけるべきだ。文明社会は理性的な交流を奨励すべきで、いかなる裁判官に対しても絶対に個人攻撃をしてはならない」と表明した。
暴徒が湾仔のHSBC支店を破壊したことについて、HSBCの広報担当者は「当行のサービス及び関連施設を破壊する理不尽な行為を強く批判する。当行は法治が国際金融センターである香港の中核であると信じており、混乱の早期終了を願っている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月2日