3年余りの試験期間を経て、世界最大の電波望遠鏡「中国天眼」が11日、国による検収に順調に合格し、正式に開放・稼働を開始した。EFE通信社が同日、伝えた。
正式名称「500メートル口径球面電波望遠鏡」の「中国天眼」の直径は500メートルで、反射面の面積はサッカーコート30枚分だ。これは中国の科学発展の過程における重大な技術成果の一つだ。
中国国家発展改革委員会の当局者によると、「中国天眼」の主要性能・指標は世界トップ水準に達しており、徐々に世界各地の天文学者に開放される。
「中国天眼」チーフエンジニア、中国科学院国家天文台研究員の姜鴻氏は、今後2−3年で「中国天眼」を使い、「一連の重要な科学産出」を実現すると表明した。
姜氏によると、「中国天眼」は調整段階で一連の価値ある科学データを入手した。現在まで102個のパルサーを発見し、段階的な科学の成果を手にしている。中国の国営メディア・新華社の報道によると、この数字はすでに「欧米のパルサー探査チームが同期に発見した数の合計を上回る」という。
北京大学の科学者である李柯伽氏によると、「中国天眼」の感度は世界2位の望遠鏡の2.5倍以上で、有効探査範囲は現在最も高性能の電波望遠鏡の4倍にのぼる。
「中国天眼」は中国の前世代の天文学者が20年以上前に打ち出した構想で、2016年9月25日に竣工した。総工費は12億元。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月18日