世界保健機関(WHO)は1月31日、新型コロナウイルス関連肺炎について「国際緊急事態」を宣言した。しかしWHOは、この決定は中国を信頼していないのではなく、感染が医療水準の低い他国に拡大することを懸念したためと強調した。
新型コロナウイルス関連肺炎に関する中国政府の一連の厳しい感染対策について、米国と英国のコロナウイルス研究の専門家は、中国政府の関連措置は効率的かつ透明性が高く、責任感あふれると表明した。
米国のウイルス研究専門家は「感染が発生してからウイルスの特定、さらには遺伝子配列の解明とその全世界への提供に至るまで、中国は2週間しか必要としなかった。この効率は前代未聞で信じがたいほどだ。中国政府は全力を尽くし、やるべきことに取り組んでいる。彼らはオープンで透明性が高く、WHOと協力し、世界各地の科学者を指導し、必要な場に支援を提供している」と述べた。
米インディアナ州・パデュー大学のがん構造生物学実験室は、新型コロナウイルスを研究する米国トップの機関だ。彼らは現在、新型コロナウイルスのワクチンの研究開発に取り組んでおり、2週間内に試験を行う予定だ。研究の責任者、がん構造生物学教授は先ほど、中国の感染対策は速やかかつ効率的だと述べた。
「中国は数週間内に病院を建設し、さらには感染拡大を阻止している。これは私からすれば非常に衝撃的なことで、少なくとも米国では例を見ない。そのため我々は中国の対応に学ぶべきだ」
英エジンバラ大学の研究員であるクリステン氏と彼女の研究チームは、十数年に渡りコロナウイルスの研究に取り組んでいる。クリステン氏は、中国政府の感染対策はスムーズで透明性が高く、責任感あふれると見ている。またSARS対策の経験も、今回の感染の早期抑制を促すとの観点を示した。
「(感染対策について)中国は非常に透明性が高く開放的だ。政府は速やかに隔離措置を実施したが、これがウイルスの感染拡大を弱め、抑制を促したことは間違いない。中国政府は今回、感染対策に責任を尽くした。SARS対策により多くの経験も積んでいる。これは今回の感染抑制に寄与するだろう」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月3日