習近平国家主席は12日夜、求めに応じて国連のグテーレス事務総長と電話会談しました。
習主席は会談で、「中国で新型コロナウイルスの感染が発生した後、事務総長閣下から慰問の手紙が寄せられ、中国が講じた積極的な予防・抑制措置を高く評価し、何度も公の場で中国の取組を支持することを表明してきた。中国には、『苦境にあるときに真情が分かる』という言葉がある。事務総長に心より感謝を表する。辛抱強い努力を経て、中国国内の予防・抑制状況に好転が生じ、生産と生活の秩序も速やかに回復するトレンドが見られるようになった」と述べました。
また、「中国人民の努力は、世界各国の封じ込め対策に貴重な時間を稼ぎ、重要な貢献をした。現在、感染が多くの国と地域に広がり、懸念される状況になっている。国際社会は急いで行動を起こし、共同予防抑制における国際協力を効果的に展開し、感染症に打ち勝てるよう力を合わせなければならない。中国は関連諸国と経験を分かち合い、薬品やワクチンを共同で開発し、感染が拡大した一部の国にできる限りの支援を提供する用意がある。中国は、国連と世界保健機関(WHO)が国際社会を動員して政策面での意思疎通を強化し、資源の投入を拡大させ、とりわけ、公衆衛生システムが脆弱な発展途上国での感染予防と対応への支援を後押ししていく。中国は、WHOが展開する感染症対策の国際協力を支援するため、2000万ドルの寄付を表明した」と強調しました。
さらに、「今年は国連創設75周年に当たり、国際社会がこれを契機に多国間主義への約束を履行し、国連を中心とするグローバル・ガバナンス・システムの健全化を促すことを支持していく」と述べました。
これに対し、グテーレス事務総長は「新型コロナウイルスの感染例が中国国内で大幅に減少したことを嬉しく思う。確固たる決意と強大な粘り強さにより、中国はまもなく感染症に打ち勝つだろう。それだけではなく、経済秩序もいち早く回復できることを信じている。これは中国人民の利益になるだけでなく、世界にも重要な貢献を果たす」と語った上で、感染拡大に伴って困難にぶつかった国々を中国が支援することに賞賛の意を表しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年3月15日