5月1日からの5日までのメーデー連休中は、旅行してもよいのだろうか。店内での食事は可能だろうか。学校再開後の授業や食事では何を注意すべきか。中国国務院共同感染対策メカニズムは23日の記者会見で、新型コロナウイルス感染対策の科学の知識を紹介し、市民から注目されている関連問題について回答した。
連休中は旅行できるか?
中国疾病予防・管理センターの馮録召研究員は、「最近感染者を報告していない大半の地域は、連休中の旅行が比較的安全だ。しかし高齢者、慢性疾患の患者、妊婦などのハイリスクグループについては旅行を勧めない」と述べ、次のように強調した。
外出する人は予防に注意すべきだ。外出前に準備を整え、出来る限り近くで、ピークをずらして旅行する。人気スポットやそのピーク時を回避し、密閉された空間内での娯楽活動を避ける。移動中は防護を徹底し、常にマスクを着用し、手の衛生に気をつけ、かつ後になり調べられるよう交通証憑を適切に保管する。旅行中は観光地で秩序正しく列に並び、人と人の間の距離、良好な衛生週間を保ち、咳エチケットなどに注意する。
店内での食事は?
馮氏は「現在も大規模な会食は勧めない。また手が離せない乳幼児を会食に連れて行くことも勧めない。通常の食事は衛生条件が優れた飲食店を選び、食事前に予約をし、ピークをずらし混雑を回避する」と述べ、次のように指摘した。
集団感染のリスクを回避するため、飲食店に入る前に店員に協力し体温測定、登録を行う。熱があれば店内に立ち入らない。食事中も公共施設との接触を極力回避し、手を清潔にし、食前とトイレ使用後に手を洗う。食事中に出来る限り他人との距離を保ち、咳エチケットに注意する。多くの人と食事をする場合は、共用の箸やスプーンの使用を勧める。
学校再開後の授業や食事の注意点は?
馮氏は、学校再開後の授業について「学生は教室に入る前に自ら体温を測定し、マスクを着用する。席と席の間は1メートル以上の安全な距離を保ち、教室にいる時も混雑を回避する。学生寮の中では良好な衛生習慣を保ち、近距離接触を回避する。必要な場合はマスクを着用する。寮と寮の相互訪問を避ける」と提案した。
馮氏は食事について、「学生は自分で食器を準備し、共用を避ける。食事中に席と間隔を空け、時間帯を分けるといった制度を採用する。学校もフードデリバリーの校内立ち入りを回避するべきだ」と述べた。
ワクチンの開発成功・販売前、一般人にとって最良の防護方法とは?
中国科学院微生物研究所の施一研究員は、「ワクチンの開発成功・販売前、新型コロナウイルスについては現在、依然として公衆衛生の感染対策を中心とする。主に感染源を抑制し、感染経路を遮断し、感染しやすい人々を守る」と指摘した。
市民はマスクを着用し、こまめに手洗いをするべきだ。すでに感染した患者については、「早期発見・早期報告・早期隔離・早期治療」を徹底し、直ちに臨床治療の措置を講じる。これにより効果的に新型コロナウイルスの感染に対抗できる。
免疫力を強化するには?
中国中医科学院広安門病院の斉文昇主任医師は、中国医学の見地から次のように提案した。(1)四季の気候変化に適応する。有酸素運動を適度に行い、十分な睡眠を確保する。服で温度を調節する。(2)メンタルケアを行い、心のバランスを保つ。不安や緊張などの負の感情の影響を避ける。(3)飲食を節制し、栄養バランスを整え、偏食しない。特に夏と冬、もしくは風邪の時にはあっさりした栄養価の高い食事を心がける。(4)薬で適度な調整を行う。これらの生活における調整を行っても不快感があれば、中医薬で調節を行うこともできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月24日