米ニュージャージー州エセックス郡ベルビル市のマイケル・メルハム市長はこのほど、新型コロナウイルス抗体の検査結果で陽性反応が出ており、昨年11月に感染したものと信じていると表明した。
米ノースジャージーのウェブサイトによると、メルハム氏はプレスリリースの中で、昨年11月下旬にアトランティックシティで市長合同会議に出席し、戻ってから発症したとしている。寒気、幻覚、急な高熱などの症状が出たという。「薬物の禁断症状が出たかのようで、これほどひどい病気は初めてと感じた」
メルハム氏によると、医師からは当時インフルエンザと診断された。休息し点滴を受けると、健康状態が好転した。メルハム氏はインフルエンザの検査を受けておらず、海外にも渡航していなかった。
メルハム氏によると、成人してから最も深刻な病気だったという。メルハム氏は4月下旬に新型コロナウイルス抗体の検査を受け、同月29日に陽性の結果が出た。メルハム氏は、早期に発見されなかった新型コロナウイルス感染者だった可能性があり、その後感染した無症状感染者の可能性は低いと見ている。
米国初の感染確定者は今年1月に報告された。ニューヨークに隣接するニュージャージー州は、米国で感染状況が2番目に深刻な州だ。ニュージャージー州は3月4日に初の感染確定者を報告した。
米公衆衛生専門家によると、新型コロナウイルスは今年1−2月に米国で密かに感染拡大していた可能性がある。しかし当時は検査数が少なく、検査を受けるには厳しい条件を満たす必要があった。米国疾病予防管理センターの推算によると、感染者の約4分の1が無症状だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月6日