医療防護用品の供給不足を指摘したことから、米国の医療従事者がホワイトハウスの「表彰式」でトランプ大統領から公衆の面前にも関わらず非難され、気まずいムードになった。
米CBSの7日の報道によると、ホワイトハウスは6日、現場で戦う医療従事者を表彰し、国民看護週間を記念するため、各地の就業者代表をオーバルオフィスのトランプ氏との面談に招待した。出席した看護師、ソフィア・トーマス氏はトランプ氏に、医療従事者の個人用防護品の供給が「不足」しており、彼女のN95マスクもすでに「何週間」も連続で使用していると述べた。
トランプ氏は容赦なく「不足しているのはおたくらだけで、別の所は不足していない」と述べた。トーマス氏はすぐに訂正し、慌てて「大統領のおっしゃる通り、まったくその通りだ」と述べた。しかしトランプ氏はしつこく、「私が知っている状況は正反対で、多くの病院では防護服が山のように積まれている」と述べた。トランプ氏はその後、防護服の不足といった情報は「フェイクニュース」だと強く批判した。
米CNBCのウェブサイトは、「トランプ氏がいま最も恐れているのは欠点の指摘により、感染対策の準備不足が露呈することだ。率直なトーマス氏は彼の痛い所を突いた」と論じた。あるネットユーザーも、一国の首脳が「看護師表彰式」で看護師に怒りをぶつけるとは、風格も何もあったものではないと皮肉った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月8日