第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が22日、全国政協第13期第3回会議が21日に北京で開催される。全国両会は代表・委員らが集中して職責を履行する舞台であり、政策メッセージを集中して発するプラットフォームであり、さらに世界が中国を観察する窓だ。新型コロナウイルス感染症との戦いがまだ完全な勝利を得ていない中、この特殊な年の特殊な両会がどのような「自信の報告」を発表し、非常時の中国のために発展のロードマップを描くかに、世界は大いに注目しており、各者の期待に値する。中国新聞社が伝えた。
両会は各側面から中国の発展と国際協力への参加のために「自信の力」を凝集する見通しだ。
第1に、発展への自信を示し、中国の展望を明らかにする。
新型コロナウイルス感染症による打撃を受けて、第1四半期の国内総生産(GDP)は6.8%下がった。3月以降、各経済指標は状況が徐々に好転していることをはっきりと示しているが、経済・社会発展が正常な軌道に戻るにはまだ険しい道のりがある。今年は多くの先進エコノミー、新興エコノミー、途上エコノミーが同時に衰退に陥ったことから、外部環境の不確定性の高まりも中国経済が落ち着きを取り戻す努力に影響を与える。
中国は通常、全国両会の期間に新たな一年の経済・社会発展の各取り組みを決め、方針を打ち出す。合理的な予想をすることで、難題や焦点となる問題を分析し、目標と任務を定める。政府側は中国の発展の道筋への強い自信を示すだろう。
一連の重要議題において、外部は代表・委員らが所属地域の実際の状況に合った優れた判断をし、発展の展望を明らかにすることを期待している。例えば、厳しい試練を前に、いかにして「六つの安定」の取り組みをさらに達成し、「六つの確保」任務を実行に移すかは、中国がどの程度圧力を原動力に変え、リスクをチャンスに変えることができるかに関わる。貧困脱却の難関攻略は大きな成果を収めたが、解決を要する突出した問題は依然少なくなく、いかにして極めて困難な任務に対してターゲットを絞った政策を講じるかによって、中国の貧困脱却の質が試される。第13次五か年計画が近く最終段階に入るが、いかにして改革・革新によって、発展における難題を解決するかが、第14次五か年計画時における発展のより良い基礎を固める。新型コロナウイルスによる負の影響を軽減し、いかにして壮大な新たな成長源と成長軸を育成するか、いかにして新業態、新産業、新モデルを発展させるか等だ。
第2に、協力への自信を示し、外部の予想を安定化させる。
世界を見渡すと、感染状況のピークをまだ迎えず、依然「坂を上る時期」にある国や地域が少なくない。毎日多くの新たな感染者が出ている中で企業活動の再開を推し進め始めている国もあり、世界では感染症との戦いが新たな常態化しつつある。世界の主要エコノミーの中で最も早く感染症の危機から抜け出した国の一つである中国の行動は、とりわけ注目されている。この側面から言って、今年の両会はなおさらに世界的意義を備える。
外部にとっては、両会を通じて中国の最新の動向を知り、中国の感染症対策の方針に関心を寄せ、中国の政策の背景と意図をより良く理解することは、国際的な二国間・多国間の感染症対策協力のアプローチを整理する助けとなる。中国にとっては、両会を通じて、国際協力に関する情報を示すことは、全世界の協力への自信を下支えする助けとなるだけでなく、中国側の政策に対する各者の予想を安定化させることに寄与し、これはまた、ここしばらくの間聞かれている、中国の感染症との戦いに汚名を着せる国際的な雑音への力強い対応ともなる。
さらに広い側面から見ると、世界は大きな発展・変革・調整の時期にある。感染症はこの趨勢を加速し、世界の協力は厳しい圧力により試されている。両会の発する重要な情報は「ポスト新型コロナウイルス時代」において、各国が対中協力を実施し、国際関係を認識し、見直す際の重要な参考となる。感染症との戦い以外の分野でも、同様に国際社会は悲観的な観点ではなく自信を持ち、溝を作るのではなく団結し、理性によって偏見を排除し、共通の利益に着眼して協力の潜在力を掘り起こさなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年5月15日