米国の新型コロナ死者数、政府と専門家の間で見解が不一致

米国の新型コロナ死者数、政府と専門家の間で見解が不一致。

タグ:新型コロナ 米国 

発信時間:2020-05-15 14:44:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、米国の死者が8万4000人を超えている。米国の当局者は先ほど、トランプ大統領とその側近は米疾病予防管理センター(CDC)による死者数が多く見積もられていることを疑い始めている。その一方で米国トップの感染症専門家であるファウチ氏を始めとする一部の科学者は、公式の死者数は実際の数を下回ると見ている。米メディアは、新型コロナの死者数という問題がホワイトハウスとCDC及び専門家の間で不信感を募らせているが、一般の米国人にとって高い価値があるのは専門家からの提案の方だと伝えた。


 米ニュースサイト「ビジネスインサイダー」の13日の報道によると、CDCの消息筋は、米大統領及びホワイトハウスの感染対策チームのメンバーが圧力をかけ、CDCに新型コロナ死者の統計方法を変更するよう求めていると話した。これについてCDCの統計活動責任者であるボブ・アンダーソン氏は強く反発し、ホワイトハウス側が提案した方法は実際の感染状況を歪めるとした。「私は数値が過度に大きく見積もられることを懸念していない。私たちはほぼ、(米国国内の)死者数が低く見積もられていると断定できる」


 CNNも記事の中で、アンダーソン氏と同じく低く見積もられているというファウチ氏の発言を引用した。ファウチ氏は12日、米ワシントンで行われた議会聴聞会で、米国の実際の死者が公式発表されている8万人以上をさらに上回ると「ほぼ肯定できる」と述べた。これは保健システムがパンクし、一部の死者が記録されていない可能性が高いからだ。ファウチ氏はまた、米国が無理に経済活動を再開させれば、再び大流行が発生すると判断した。


 USAトゥデイは12日の記事で、「米国で新型コロナが発生してから、トランプ政権と科学界の間では鋭い対立が続いている。ホワイトハウスは科学に背く傾向を強めている」と指摘した。米メディアが最近行った世論調査によると、専門家の提案に耳を傾ける米国人の方が多い。USAトゥデイが発表した世論調査の結果によると、政府内の科学者は「とても信用できる、もしくは信用できる」とした米国人は3分の2だが、大統領の発言を信じるとしたのは4分の1のみ。CNNの調査機関が今週発表した世論調査の結果によると、ファウチ氏からの情報を信じるは67%で、トランプ氏の36%を大きく上回った。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月15日

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