「息ができない」ー米ミネアポリスの街頭におけるこの苦痛のうめき声は連日、国際世論から引き続き問題視されている。「息ができない」は、米国における人種差別などの痼疾に対する米国人及び国際社会の不満が、すでに容認できない程度に達していることを反映した。
アトランタ市のケイシャ・ボトムス市長(民主党)は「これはホワイトハウスの長期的な移民及び白人至上主義の言論が、人種主義的な傾向を持つ者を放任したためだ」と批判した。
ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官は「人種差別は米国の根深い問題だ。米国は厳粛な行動により、警察によるさらなる黒人殺害及び人種差別を阻止するべきだ」と指摘した。
国連の「現代的形態の人種主義、人種差別、外国人嫌悪および関連する不寛容に関する特別報告者」は以前、米国の警察による黒人殺害及び残酷な虐待が深刻で、かつ責任を追及されることが少なく、アフリカ系成人が監禁される確率は白人成人の5.9倍と指摘した。ピュー研究所が発表した「米国の人種2019」報告書によると、「米国の人種関係は最悪」とした回答者は約58%で、アフリカ系回答者の過半数が「米国は人種の平等を実現できない」とした。
米国では警察による人種差別的な暴力が多発している。これは司法部門が人種主義の危害を根本的に反省したことがなく、弱い立場の人々を差別し命を軽視し、少数の人種による法執行部門への対抗を防止する制度設計がないからだ。国際世論は、人種主義のエスカレートと人種の対立の激化は、現在の米国社会の現実と見ている。さらに米政府高官による人種主義的な言論は、米国社会の人種差別を直接的・間接的に助長している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月1日