中国の宇宙ステーション、建設の時代が到来

中国の宇宙ステーション、建設の時代が到来。中国の次世代有人宇宙船試験船は5月上旬に打ち上げられ、帰還に成功した。これは関連重要技術が全面的に検証され、中国の宇宙ステーション建設の時代が到来したことを意味する…

タグ:宇宙 試験船 モジュール

発信時間:2020-05-30 09:58:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「中国第3期宇宙飛行士に科学者を採用へ」という情報が先ほどネット上を席巻した。ネットユーザーは中国の宇宙ステーション建設、及び関連する実験任務に注目した。開催中の全国両会でも、多くの代表・委員が中国の宇宙事業発展に向け提案を行った。


 全国政治協商会議(全国政協)委員、中国航天科技集団第五研究院(中国宇宙技術研究院)党委書記の趙小津氏は「今年は宇宙強国建設を全面的に開始する重要な年だ。我々は初の火星探査、嫦娥5号による月面資料採取・帰還、北斗3号グローバルネットワークの構築を始めとする一連の宇宙重大プロジェクト特別任務を展開する」と説明した。


 1970年に「東方紅1号」衛星が打ち上げられてから50年に渡り、中国宇宙技術研究院は300弱の宇宙船の開発を担当し、打ち上げた。趙氏によると、今年はさらに機を伺い2基の高分衛星を打ち上げる。また高分解能・高観測精度の自主地球観測システムを構築する。現代農業、防災・減災、環境資源、公共安全などの重大分野にサービスと意思決定のサポートを提供する。


 中国の次世代有人宇宙船試験船は5月上旬に打ち上げられ、帰還に成功した。これは関連重要技術が全面的に検証され、中国の宇宙ステーション建設の時代が到来したことを意味する。


 試験船帰還モジュールは15日、中国宇宙技術研究院に戻された。全国人民代表大会(全人代)代表、中国有人宇宙事業有人宇宙船システムチーフデザイナー、中国宇宙技術研究院次世代有人宇宙船試験船プロジェクト責任者の張柏楠氏は引き継ぎ活動の現場で、酒泉衛星発射センターの関連代表と共に「帰還モジュール引き継ぎ証書」に署名した。


 張氏によると、今回の「長征5号B」ロケットの軌道投入の精度、帰還モジュールの落下点の精度は非常に高かった。現在は帰還製品の性能再試験、飛行データ分析などの活動を展開中という。


 張氏は「次世代宇宙船のみならず、中国の多くの宇宙船の開発成功は、中国の製造能力の向上によるものだ。新しい宇宙船試験船は材料から構造に至るまで中国が自主開発したもので、特に断熱材の設計水準は世界トップに達している」と述べた。


 宇宙に注目しているのは業界の専門家だけではない。全人代代表、中華全国工商業連合会副主席、小米(シャオミ)集団会長兼CEOの雷軍氏は2年連続で商業宇宙活動の提案を行っている。雷氏が今年もたらした、商業宇宙産業の発展に関する提案も注目された。雷氏は「衛星インターネットは国の新インフラの範囲内に収められ、宇宙事業に幅広い発展のチャンスをもたらした。6G時代において、衛星インターネットは世界の衛星通信ネットワークをカバーする重要なソリューションプランになる。また宇宙・通信・インターネット産業の融合発展の重要分野になる見通しだ」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月30日

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