外交部(外務省)の趙立堅報道官は17日の定例記者会見で、中印の国境地帯での衝突に関する質問に次のように答えた。
最近、両国の国境地帯の情勢を緩和するため、中印双方は外交ルートと軍事的ルートを通じて緊密な意思疎通を継続してきた。6月6日に両国の国境防衛部隊は軍団長級会談を開き、国境地帯情勢の緩和について重要な共通認識にいたった。だが驚くべきことに、6月15日にインド側部隊が双方の共通認識に深刻に違反し、実効支配線を越えて不法活動を行ったうえ、中国側人員を挑発し、攻撃し、双方の国境防衛部隊の間に深刻な物理的衝突を引き起こし、死傷者を出した。中国側はすでにこの件についてインド側に強い抗議と厳正な申し入れを行い、両国間の共通認識の精神にしっかりと従って、最前線の部隊を厳格に規制すること、実効支配線を越えた活動してはならず、挑発して問題を引き起こしてはならず、国境地帯情勢の複雑化を招くいかなる一方的行動も取ってはならないことを改めて厳粛に要求した。中印双方は、引き続き対話と協議を通じてこうした問題を解決し、国境地帯情勢の緩和及び平和と安寧の維持のために努力することで合意した。
中印双方は現在、外交ルートと軍事的ルートを通じてこの問題の解決について緊密な意思疎通を行っている。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月18日