香港特区の林鄭月娥行政長官及び特区政府の主要高官は5日、香港紙『文匯報』に掲載した文章の中で、「香港国安法(香港地区国家安全維持法)の立法は、香港が国家安全を守るための法律の改善、一国二制度の制度体系の改善の歴史的な一歩を踏み出した。我々は必ず能力を出し尽くし取り組み、関連法律の施行に全力で協力する。また香港市民が香港国安法を十分に理解し、香港の未来に自信を深めることを信じている」と表明した。
林鄭月娥氏は文章の中で「我々が守るのは国家主権、安全、領土保全、全国民の幸福であり、執行するのは全国的な法律だ。この歴史的な時に、香港特別行政区国家安全維持委員会及び特区政府を率い、国家安全を守る任務を担うことは光栄な使命であり、責任重大だ」と指摘した。
また「特区政府は能力を出し尽くし、職責を果たし、国家安全事務顧問及び駐香港国家安全公署と協力し、香港特区が国家安全を守るための法律制度及び執行メカニズムを確立・健全化し、一国二制度及び香港の長期安定を保証する」と強調した。
香港特区政府政務司の張建宗司長は「香港国安法の発布と施行は香港にカンフル剤を打った。必ず過去1年の混乱の局面を覆し、香港に安定を取り戻させ、正しい軌道に戻し、香港の長期安定を保証する。世界の政治・経済情勢が複雑で変化が激しい環境のもと、次の世代の国家観・歴史観・民族感情、及び正しい価値観を正しく教育する取り組みが極めて重要だ。それと同時に国家安全教育を強化し、市民、特に青少年の国家安全への意識を高め、国家安全を守る社会の力を集めなければならない」と表明した。
香港特区政府財政司の陳茂波司長は「市場運行には明確なルールによる規範化が必要で、国の安全には適切な法律による保護が必要だ。安全・安定の環境は、ビジネスを円滑にし、投資と人材を集めるための重要な要素で、国際金融センターの地位を守る大前提だ。また経済・社会の持続可能な発展、市民の安らかな暮らしと勤労の必要条件でもある。過去1年の社会の事件により、香港が動乱と不安に陥った。暴力の衝撃と分離主義は香港の安全・安定という国際的なイメージを損ね、世界の投資家の香港に対する自信を弱めた。香港国安法の施行により、社会が止むことのない動乱に再び陥ることを回避し、社会の秩序を取り戻し公共安全を守る」と表明した。
香港特区政府律政司の鄭若驊司長は「香港国安法は香港が国家安全を脅かす違法行為を防ぎ、これを阻止し、懲罰を与えるための明確な規定を定め、明瞭な法的基礎を提供しており、国家安全保障を促進する。香港国安法は独創的で革新的な組織法・実体法・訴訟法を持ち、香港が遵守すべき重要な法治の原則と、香港住民の権利と自由を法に基づき保護することを決めた。一国二制度の初心は、国家主権、統一、領土保全を守り、香港を長期的な繁栄・安定に向かわせることだ。私は引き続き律政司を率い、国家安全保障の職責を全力で果たす」と表明した。
香港特区政府保安局の李家超局長は「私は6つの紀律部隊を率い、香港国安法の香港における効果的な施行を全力でサポートし、職責を果たし国家安全を全力で守る。社会を暴乱から遠ざけ、長期太平・安定を実現し、経済及び市民生活を正しい軌道に戻し、香港の長期繁栄・安定を保証する。私と各紀律部隊は重責を担い、必ず全力を尽くし香港国安法の施行活動をサポートし、全面的に協力し、関連法律の効果的な施行を保証する」と表明した。
香港特区政府環境局の黄錦星局長、労工・福利局の羅致光局長、運輸・房屋局の陳帆局長、食物・衛生局の陳肇始局長、商務・経済発展局の邱騰華局長、発展局の黄偉綸局長、教育局の楊潤雄局長、公務員事務局の聶徳権局長、創新・科技局の薛永恒局長、政制・内地事務局の曾国衛局長、民政事務局の徐英偉局長、財経事務・庫業局の許正宇局長も、能力を出し尽くし取り組みを徹底し、関連法律の香港における効果的な施行を保証し、国家安全を全力で守ると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月6日