外国人留学生に手を下す米国、その狙いとは?

外国人留学生に手を下す米国、その狙いとは?。

タグ:米国の大学 留学生

発信時間:2020-07-10 14:52:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米国の大学で今秋から始まる新学期に合わせ、米移民税関捜査局(ICE)は現地時間6日、主に次の内容の新規定を発表した。


 1.米国の大学で受ける授業がすべてオンライン化されている場合、米国に滞在中の留学生は直ちに帰国すること。従わなければ国外追放に。


 2.外国人留学生が新たにビザを申請する場合、その授業がすべてオンライン化されていれば、米国の学生ビザを取得できない。


 3.米国の大学が「オンライン+オフライン」授業を行っている場合、1科目もしくは3単位までのオンライン授業しか受けられない。


 米政府による留学生へのこれほど厳しい規制の裏には、どのような目的があるのだろうか。分かりやすくまとめると、これにはおおむね次の3つの観点がある。


 1.米国の大学がガランとしているが、これは米国社会の活動再開にとって不利だ。米政府は大学が範を垂れ、率先してオフライン授業を再開し、小中高校の授業再開をけん引することを願っている。学生が自宅にいれば保護者の仕事に支障が出るからだ。これは米国社会の活動再開、米国経済の回復の一定の妨げになっている。11月の大統領選に向け経済の各種指標を上げることは、再任を目指すトランプ氏にとって現在、最も急を要することだ。


 2.弱い者いじめ。外国人留学生に手を下しても、投票権を握る米国の有権者の不興を買わない。外国人留学生とその家族はほぼ投票権を持たない集団だ。彼らを最初にやり玉に挙げても、米国の有権者の不興を買わず、票が減ることもない。


 3.一部の政治家は排外・反移民の立場を明らかにし、外国を敵視する米国の一部の有権者に迎合し、共和党の選挙の基盤を固める必要がある。米国社会は現在分断が深刻で、共和党は人種差別反対の民主党支持者及び無党派層を抱き込むことに期待していない。自分の基盤を固め活性化させることが王道になっている。これらの有権者にとって、外国人留学生は自分たちの食い扶持とチャンスを奪う存在だからだ。米国は歓迎しない、というわけだ。


 米国のトップクラスの大学と米政府の駆け引きが展開されている。この特殊な争いは多くの留学生の人生に関わり、多くの家庭から懸念されている。在米留学生にさらに追い打ちをかけ、徹底的に失望されるような結果にならないことを願う。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月10日


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