ポンペオ米国務長官が中国・アフリカ協力を非難したことに対して、外交部の趙立堅報道官は10日の定例記者会見で、「中国とアフリカの関係を離間することで米国を再び偉大な国にすることはできない」と指摘しました。
ポンペオ米国務長官はこのほど、「中国とロシアがアフリカ諸国と経済協力を推し進めることに米国が不満を覚え、これらのアフリカ諸国にほかの決定をしてほしい」と述べた上で、「欧米諸国こそが『真の協力パートナー』という事実を大事にしてほしい。中国はアフリカ諸国に支援を提供したのが、見返りとしての利益を得たいためだ」と述べました。
これに対し、趙報道官は「新型コロナウイルスが発生して以来、中国はアフリカ諸国に大量の防疫支援物資を提供し、アフリカ各地の中国医療チームは感染対策に関する講習会を約400回開き、地元にいる医療関係者数万人に指導を提供してきた。さらに、中国はアフリカ11カ国に延べ148人の医療専門家チームを派遣した。中国は一貫してアフリカ人民の意思を尊重し、アフリカ諸国のニーズに立脚し、アフリカの内政に干渉せず、自らの意志を人に押し付けることもなければ、政治的条件も一切付け加えていない」とした上で、「これまでのところ、44のアフリカの国とアフリカ連合(AU)委員会が中国と『一帯一路』協力文書に調印している。これはアフリカ諸国から中国・アフリカ協力への信頼の表れだ」と指摘しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年7月12日