外交部の華春瑩報道官は17日、「米国が絶対的な戦略的優位性を求めるために、自身の核兵器の現代化を力強く推進する一方、国際的な軍縮メカニズムをむやみに破壊している。米国のこうした行動こそが世界の戦略的な安全保障と安定に対する重大な脅威だ」と指摘しました。
米ホワイトハウスは16日、1回目の核実験から75年を迎えたのに合わせて、トランプ大統領の名で文章を発表し、新たな軍備競争を回避するよう「中米露3カ国による軍縮交渉」の開催を改めて呼びかけました。
これに対し、華報道官は17日の定例記者会見で、「米国は世界最多回数の核実験を行った国である。国内と海外で1千回余りの核実験を行い、他国の生態環境に計り知れない損害を与えた。そんな米国は再び中国をやり玉にあげ、他国が核実験を展開していると中傷している。その狙いは自身のために言い訳を探し、自身を縛りから解こうとしていることにある」と指摘しました。その上で、「『核拡散防止条約(NPT)』で承認された核保有5か国の中で、中国の核実験実施回数が最も少ない。中国はまた『包括的核実験禁止条約(CTBT)』に第1陣で加入した国でもある。中国は一貫してCTBTの主旨と目標を堅持し、一貫して『核実験の一時停止』の約束を守っている」と述べました。(洋、Yan)
「中国国際放送局」より 2020年7月18日