王毅国務委員兼外交部長(外相)は27日にオスロでノルウェーのソーライデ外相との共同記者会見に臨んだ。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
【記者】現在新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な後退をもたらし、一国主義と保護主義が広がっている。これは中国の対外開放政策に影響を与えるか。
【王部長】開放は進歩をもたらし、閉鎖は立ち後れを招く。これは40年余りの中国の改革開放の実践が証明した真理だ。40年来、中国はまさに開放を進める中で世界と共に発展すると同時に、開放を進める中で世界に報いてきた。今日、すでに中国は世界貿易機関(WTO)加盟時の各約束を超過達成した。平均関税率は7.5%まで引き下げ、全ての発展途上の大国を超えて、先進国の水準に近づきつつある。ビジネス環境の面では、中国は2年続けて世界で最も大きくビジネス環境が改善したエコノミーの一つとなった。40年来、中国の開放と発展はノルウェーを含む各国に大きなビジネスチャンスと発展のメリットをもたらし、世界経済の成長に掛け替えのない重要な貢献を果たしてきた。
40年後の今日、新型コロナウイルス感染症による打撃を前に、中国と世界の発展は共に新たな状況に直面し、新たな段階に入っている。24日に習近平国家主席が中国の経済発展と対外開放について非常に重要な談話を発表した。習主席は、中国国内の大循環を主体とし、国内と国際の両循環が相互促進する新たな発展構造の形成を推し進めること、対外開放の水準を全面的に高め、一段と高水準の開放型経済の新体制を構築することを明確にした。この重要な政策表明が全世界に伝えたメッセージは「新型コロナウイルス感染症による打撃と世界経済の低迷を前に、中国は対外開放の扉を閉ざさぬだけでなく、反対に一層大きく開け放っていく。中国は自らの改革の深化を通じて、さらに低い関税水準、さらに短いネガティブリスト、さらに円滑な市場参入、さらに透明な市場ルール、さらに魅力的なビジネス環境によって、世界で最も巨大な中国国内市場をグローバル市場とより緊密に結びつけ、両市場間のさらに大規模で効率的かつ推進力ある好循環と相互促進を実現し、自らと世界各国のために、さらに広大な発展の空間とチャンスを切り開く」というものだ。
中国は新たな開放と発展のプロセスにノルウェーを含む欧州各国が積極的に加わり、貿易・投資・産業など各分野の相互開放・協力を拡大し続けることで、各自の発展と繁栄及び世界経済の回復と成長に持続的な力強い原動力を与えることを歓迎する。(編集NA)