国連創設75周年記念国際シンポジウムがこのほど北京で開催された。「多国間主義の強化、素晴らしい未来を共に創造」をテーマに、会場とオンラインでつなぐ形式で行われた。国連の中国駐在機関の代表、各国の著名な専門家や学者、大学や研究機関の代表ら100人余りが参加した。人民日報海外版が伝えた。
参加者は「新型コロナウイルスの感染拡大が続く現在、グローバルな様々な試練が一層際立ち、一国主義と保護主義が国際秩序とグローバル・ガバナンス体制に深刻な打撃を与えている。国際社会は国連中心の多国間ガバナンス体制を断固として守り、団結と協力を強化してグローバルなリスクや試練に共同で対処し、人類の素晴らしい未来を共に創造するべきだ」と表明した。
中国国際問題研究院の阮宗沢常務副院長は「現在もなお感染症のもたらしたリスクと試練は未解決で、世界経済の下降リスクが増大し続けている。医療体制の相対的に脆弱な途上国は真っ先にその打撃を受けている。経済制裁下にある国々では人道上の危機が一層激化するだろう。各国は政策の足並みをそろえ、制裁を緩和し、関税障壁を減らし、貿易の自由化と円滑化を推進して、世界の経済と社会の回復に資する環境を整えるべきだ。これと同時に、多国間主義を強化し、国連の役割発揮を支持し、共に試練に対処する必要がある」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年9月11日