新型コロナ、国際安全の最大の脅威=国連事務総長

新型コロナ、国際安全の最大の脅威=国連事務総長。グテーレス国連事務総長は16日、ニューヨークの国連本部で記者会見を開き、「新型コロナウイルスは現在、国際安全の最大の脅威だ。国際社会は一致団結しウイルスと戦わなければならない」と述べた…

タグ:感染症 コロナ 対策

発信時間:2020-09-17 13:48:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 グテーレス国連事務総長は16日、ニューヨークの国連本部で記者会見を開き、「新型コロナウイルスは現在、国際安全の最大の脅威だ。国際社会は一致団結しウイルスと戦わなければならない」と述べた。


 従来の慣例によると、グテーレス氏は毎年の国連総会の一般討論演説が始まる前に記者会見を開き、自身の関心事について説明する。グテーレス氏は、新型コロナウイルスは「我々の一生でかつてない」重大な挑戦であり、今年の国連総会がかつてない形式で開かれることになったと述べた。


 グテーレス氏は記者会見で、次のように述べた。


 新型コロナに対応するため、今年3月に世界に停戦を提案した。アフガニスタンやスーダンなどでは現在、喜ばしい進展が見られる。しかしその他の多くの危険地域では緊張が続いており、不信感が依然として根深い。私は国連総会で強く呼びかけ、実際の行動により年内に真の世界停戦を実現するよう国際社会に訴える。国連総会において、各国はすべてのチャンスをつかみ、心を一つにし協力し平和実現を推進するべきだ。今は国際社会がウイルスに打ち勝つため一致団結すべき時だ。


 感染対策に万能薬はなく、ワクチンだけで短期間内に危機が解消されることには期待できない。各国は既存のツールを拡張し、対策の内容を更新し、ウイルス拡散を抑制し、感染者の治療に取り組むべきだ。その一方で、新型コロナワクチンは世界的な公共財として見なされるべきだ。ワクチンはすべての人が負担でき、便利に入手できなければならない。そのため国際社会は、国連の関連プロジェクトへの財政支援を拡大する必要がある。


 ワクチン普及を促進すると同時に、人々が接種を意欲的に受けられるようにすべきだ。感染症の流行から現在まで、常に多くのフェイクニュースが伝わり、世界各地でワクチンへの懸念が生じている。国際社会は最大限に努力し、フェイクニュースの影響を取り除くべきだ。


 新型コロナのパンデミックは、人類社会に存在するさまざまな世界的な課題を浮き彫りにした。これには持続可能な開発のためのアジェンダや持続可能な開発目標の進展の遅れ、気候変動の激化などが含まれる。コロナ後の回復は、人類がこれらの課題を解消するチャンスの時期だ。そのためコロナ後の回復は持続可能な開発目標やパリ協定の要求に合致しなければならない。化石燃料及び高度汚染業界への依存を断ち切らなければならない。ジェンダー平等を推進しなければならない。コロナ後の回復もまた「効果的な」多国間主義を求める。


 我々はかつてない団結を示し、現在直面している危機に打ち勝ち、世界の回復と正常化、繁栄の再開を推進し、国連憲章のビジョンを守らなければならない。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月17日

 

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