国連創設75周年に際し、中国は2020年版の分解能30メートルの世界地表面被覆データを発表し、国連に寄贈した。グローバルガバナンス体系の改善にさらに貢献し、資源環境生態分野の挑戦に対応する。
このデータには、世界の耕作地、森林、草原、灌木地、湿地、水域、ツンドラ地帯、人工的な地表面、裸地、氷河、永久凍土などの地表面被覆の種類が含まれる。データ集は計966で、世界の地表面の1億4900万平方キロメートルをカバー。
中国が国際社会に更新された地理情報公共財を提供するのは、国連にデータを寄贈した2014年ぶり。中国は2014年に世界で初めて分解能30メートルの世界地表面被覆データ製品(2000年版と2010年版)を完成させ、同年の9月に国連に寄贈した。これは中国が国連に提供した初のハイテク公共財になった。
2000年版、2010年版、2020年版の3バージョンのデータは、今世紀以降の世界の地表面の10年に1回の「写真」になっている。20年間の世界の土地利用及び景観構造の全体的な変化状況を反映した。世界の変化の研究を掘り下げ、持続可能な開発目標を実行に移し、グローバルガバナンス体系を改善するためサポートを提供する。人類が資源環境生態分野の世界的な挑戦に対応する上で重要な力を発揮する。
2020年版のデータは初めて完全な南極大陸の分解能30メートルの地表面被覆データを生成し、北緯高緯度地域の地表面被覆情報の空白を埋め、累計で113のデータ集を追加した。世界の地表面の真のフルカバーを実現した。映像データがより豊富になり、品質がさらに向上した。うち中国産自主衛星の映像カバー率が67%に達した。
世界の地表面被覆の分布と変化は人と自然の相互作用を反映する、生態環境の観測、気候変動の研究、持続可能な開発計画の重要な基礎的情報だ。このデータは国連の多くの専門機関、130以上の国によって、世界の変化の分析、持続可能な開発目標計画などに使用されている。グローバルガバナンス体系の改善に効果的に貢献している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月16日