【新華社北京9月26日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は25日夜、日本の菅義偉首相と電話会談を行った。
習近平氏は次のように強調した。中国は日本の新政権と共に、中日間の四つの政治文書の諸原則と精神に基づき、歴史などの重大で敏感な問題を適切に処理し、政治的相互信頼を絶えず増進させ、互恵協力を深め、人文(人的・文化的)交流を拡大し、新時代の要求に合致した中日関係の構築に努めていきたい。私は首相と共に戦略的にけん引する役割を果たし、両国関係が新たな発展を遂げるよう推進していきたい。
習近平氏はまた、次のように指摘した。現在、新型コロナウイルス感染症は依然として世界中で流行しており、感染対策や経済の安定、民生の保障が各国の共通した政策選択となっている。中日双方は互いに支援し合うことで、ウィンウィンが実現できる。両国の経済・貿易協力は感染の打撃を受けながらも、逆風の中でも成長し、強じんさと巨大な潜在力を示した。双方が、安定的で円滑な産業チェーンやサプライチェーンと、公平で開かれた貿易・投資環境を共同で守り、協力の質とレベルを向上させることを望む。
習近平氏はさらに、次のように強調した。双方は人類運命共同体の理念に基づき、多国間主義を積極的に提唱、実践し、国連を中心とする国際秩序と国際システムを断固として守り、世界の多国間機関と地域協力メカニズムの下で意思疎通や連携、協力を強化し、手を携えてさまざまな世界的な課題に対応し、アジアの繁栄と発展のために積極的に貢献すべきである。
「新華網日本語版」2020年9月26日