中国外交部(外務省)政策計画局と世界知識出版社は27日に北京で2020年版『中国外交』白書の報道陣向け発表会を行った。外交部政策計画局の鄭立樵副局長は第18回党大会以降、特に2019年の中国外交の実践と足跡を振り返るとともに、新型コロナウイルス流行下の中国外交を4つの「度」で概括した。中国新聞網が伝えた。
(1)首脳外交が舵取り。習近平国家主席は外国や国際機関の首脳と70回以上電話を含め会談をし、一連の重要な国際会議に出席して、世界の新型コロナ対策のために共通認識を形成し、パートナーシップに力強い弾みをつけ、グローバル・ガバナンスに中国の力を貢献した。これが中国外交のレベルの高さを示す「高度」だ。
(2)情義ある新型コロナ対策外交。中国は建国以来最大規模の緊急人道行動を行い、「ファストトラック」「グリーンチャンネル」「ライフライン」を断行して、各国経済・社会の回復と発展に助力し、新型コロナウイルスワクチンの開発に成功した後にはグローバル公共財として使用することを宣言した。これが中国外交の気概や度量を示す「気度」だ。
(3)理にかない節度ある権益保護。中国の外交官は国際舞台で中国の新型コロナとの闘いの物語をしっかりと語り、イメージ毀損、中傷、責任転嫁、干渉の企てに断固として反撃し、国益と民族の尊厳を力強く守った。これが中国外交の力の強さを示す「力度」だ。
(4)全力を尽くして人民に奉仕。外交戦線において領事的保護の特別行動を積極的に展開し、100か国余りの華僑500万人余りに新型コロナ対策物資を支給し、在外留学生に「健康包」を支給し、在外中国人7万人余りの帰国のために計約350便を手配した。これが中国外交の思いやりを示す「温度」だ。
鄭氏は「現在、新型コロナウイルスのパンデミックが過去百年間なかった大きな情勢変動の進行を加速させている。だが平和と発展という時代の基調は変わっておらず、協力・ウィンウィンという趨勢が逆転することはなく、ましてや歴史の進歩の潮流を押しとどめることはできない」と強調。「独立自主という中国外交の基礎が変わることはない。平和的発展という中国外交の路線が変わることはない。開放・協力という中国外交の理念が変わることはない。公平と正義という中国外交の追い求めるものが変わることはない。国のために責務を引き受けるという中国外交の思いが変わることはない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月29日