習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席はこのほど、四川-チベット鉄道の着工について重要な指示を出し、「四川-チベット鉄道の建設は、新時代において党がチベット自治区を発展させる方策を貫徹し実行する上での重要措置である。また、国の統一を守り、民族の団結を促進し、国境地域の安定を固め、西部地区、特に四川省とチベット自治区の経済・社会の発展を推進する上で非常に重要な意義を持っている」と指摘しました。
また、習総書記は「四川-チベット鉄道沿線の地形・地質と気候条件は複雑で、生態環境は脆弱なため、建設の難易度は世に類を見ない高さだ。鉄道建設者たちには『両路(チベットと四川を結ぶ『川藏公路』と青海を結ぶ『青藏公路』を指す。いずれも1950年代に竣工した幹線道路)』の精神と青海-チベット鉄道の精神を発揚し、科学に基づく施工、安全な施工、グリーンな施工を実践し、質の高い工事建設を推進して、社会主義現代化国家の全面的建設のために新たな貢献をしてほしい」と強調しました。
なお、四川-チベット鉄道は成都-雅安区間が2018年12月に開通し、ラサ-ニンティ区間が2015年6月に着工後、順調に建設が進んでいます。今回着工したのは、この間を補う四川省雅安市からチベットのニンティ市までの区間で、長さは1011キロ、設計時速は120キロから200キロとのことです。
「中国国際放送局日本語版」2020年11月8日