王毅国務委員兼外交部長(外相)は7日、米中ビジネス協議会(USCBC)理事会代表団とのテレビ会議に北京で出席した。新華社が伝えた。
王部長は中米関係の健全で安定した発展の推進について以下を提言した。
(1)戦略的認識の是正。米側の一部の人々は時代後れの冷戦思考とイデオロギー的偏見に固執し、ゼロサムゲームの観点から中国の発展及び中米関係を捉え、中国をライバルさらには敵と見て、中国国民の選択した制度と路線を非難し、中国に対して包括的な封じ込めを行い、さらには「デカップリング」や「新冷戦」をすると鼓吹している。これは歴史的、方向的、戦略的過ちを犯すものだ。米国の対中政策は客観性と理性を取り戻すはずだと期待し、またそうなると信じる。
(2)意思疎通と対話の強化。中米は各レベルの対話を始動するべきだ。中国側の対話の扉は常にオープンだ。双方は対話・協力・溝の管理という3つのリストを整理・作成して、中米関係を全体的に整理し、維持し、発展させるためのより明確な道筋を用意することができる。
(3)互恵協力の拡大。新型コロナウイルスの感染拡大や経済的後退といった重大な世界的試練を前に、中米両国は同舟相救い、責任感を引き受ける姿勢を示すべきだ。中米は新型コロナ対策、経済回復の推進、気候変動対策などの面で協力の糸口を見出すことが完全にできる。
(4)溝の管理。双方間に溝や見解の相違があるのは当然であり、肝要なのは互いに尊重し合うことだ。互いの歴史的・文化的継承を尊重し、互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、互いの国民の選択した制度と路線を尊重する。当面解決不能な問題については、建設的姿勢で管理・コントロールし、その激化やエスカレートが中米関係の大局に影響を与えるのを防ぐ必要がある。
(5)民意の雰囲気の改善。双方は両国の立法機関、地方、ビジネス界、シンクタンク、大学、メディア、青年間の友好的交流の強化を支持し、促し、相互理解を深め、両国関係を支える民意の基礎を十分に培うべきだ。(編集NA)