国連のグテーレス事務総長がこのほど、CGTNの独占インタビューを受け、世界の気候変動対応における中国のリーダーシップや、この分野での中米協力の見通しについて見解を述べました。
グテーレス事務総長は「多くの国がパリ協定を受諾したが、この協定を真に尊重し、目標を確実に達成した国は一部しかない。いま、気候変動のあおりを受けているのは貧困国の人々だ。そのため、各国に対しては即時に気候変動対応の行動を取るよう求める。何もせず2050年の到来をただ待つわけにはいかない」と指摘しました。
グテーレス事務総長はまた、「気候変動対応では中国がカギとなり、パリ協定の目標実現に欠かせない大きな役割を果たしている。中国には今後も、国際協力におけるリーダーシップを発揮し、一帯一路イニシアティブなどを通じて、より多くの発展途上国が気候変動対応に参加できるよう努めてほしい」との考えを表明しました。
今年11月4日、アメリカがパリ協定から正式に離脱しましたが、新たに当選したバイデン大統領は復帰への意向を示し、早ければ来年の2月にパリ協定に復帰すると約束しました。これについて、グテーレス事務総長は「中国とアメリカが手を携えて、他の国や国際機関と共に気候変動に対応し、地球を救ってくれることを期待している」との考えを示しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年12月12日