中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は15日の定例記者会見で、中国のワクチンを他国に無償供与するか否かについて回答した。
【記者】中国側は新型コロナウイルスワクチンについて、開発成功後に世界の公共財にすると繰り返し強調している。中国のワクチンは他国に無償供与されるのか?無償でない場合、中国の言う「世界の公共財」とは何を意味するのか?
【汪報道官】すでに中国側は中国のワクチンについて、開発を完了し使用が始まった後、世界の公共財として、発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティに貢献すると表明している。中国は有言実行であり、約束したことは必ずやり遂げる。我々は現在、実際の行動によって約束を履行しているところだ。
現在、中国のワクチン企業はワクチンの開発推進に全力を挙げている。複数のワクチンが第Ⅲ相臨床試験(フェーズ3)に入っており、中国政府は一貫して中国企業と各国とのワクチン開発協力を積極的に支持している。我々は世界保健機関(WHO)やGAVIアライアンスと緊密な意思疎通や調整を継続している。また、すでに「COVAXファシリティ」やWHOの発起した「Access to COVID-19 Tools (ACT) Accelerator initiative」にも参加している。
今後中国政府は引き続き国際社会と共に努力して、全ての国々が安全で有効なワクチンを入手する平等な機会を確実に得られるようにするために貢献していく。この他、我々は後発開発途上国や一部の発展途上国に対して、援助などの手段を通じてワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティを確保することも可能だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月17日